“下足”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げそく85.7%
げた14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下足げそくにお客でないことを断って来意を通じてもらうと他の者が出て来た。また繰返していうと、こんどはかすりの羽織にはかまをつけた、中学位な書生さんが改めて取次ぎに出た。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
牛屋ぎゅうや下足げそくの呼声、書生節、乞食浪花節、アイスクリームの呼声、バナナ屋の怒号、風船玉の笛の、群集の下駄のカラコロ、酔っぱらいのくだ、子供の泣声、池のこいのはねる音
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
第一、順と見えて、六十を越えたろう、白髪しらがのおばあさんが下足げたを預るのに、二人分に、洋杖ステッキと蝙蝠傘を添えて、これが無料で、蝦蟇口がまぐちひねった一樹の心づけに、手も触れない。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)