足下そこ)” の例文
足下そこのごとく虚弱たよわき人のかくうれひに沈みしは、神仏に祈りて一四六心ををさめつべし。一四七刀田とださとにたふとき一四八陰陽師おんやうじのいます。
「え、藤色とばかりじゃ、本読みが納まらねえぜ。足下そこのようでもないじゃないか」
外科室 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
亡兄うちゑみつゝ足下そこは今天竺浪人てんぢくらうにんなり、ぶらりと江戸へきたりて売創うりはじむる物ゆゑに天ふらなり、これ麩羅ふらといふ字をくだしたるはは小麦の粉にてつくる、はうすものとよむ字なり。
大徳のさすがに、此の毒ある流をば、九八などせては果し給はぬや。いぶかしき事を九九足下そこにはいかにわきまへ給ふ。
亡兄うちゑみつゝ足下そこは今天竺浪人てんぢくらうにんなり、ぶらりと江戸へきたりて売創うりはじむる物ゆゑに天ふらなり、これ麩羅ふらといふ字をくだしたるはは小麦の粉にてつくる、はうすものとよむ字なり。
足下そこもか」
外科室 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さきに一五二女の命をうばひ、うらみなほきず。足下そこの命も旦夕あさゆふにせまる。此の一五三鬼世をさりぬるは七日さきなれば、一五四今日より四十二日が間、戸をてて一五五おもき物いみすべし。