“いせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
威勢80.4%
為政4.3%
異性4.3%
以西2.2%
倚声2.2%
夷齊2.2%
意勢2.2%
遺制2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人を馬鹿ばかにしていらあ、こんな所に我慢がまんが出来るものかと思ったが仕方がない。威勢いせいよく一番に飛び込んだ。づいて五六人は乗ったろう。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一、世に為政いせいの人物なきにあらず、ただ良政の下に立つべき良民とぼしきのみ。為政の大趣意は、その国の風俗、人民の智愚にしたがい、その時に行わるべき最上の政を最上とするのみ。
勿論もちろん意味いみ文芸上ぶんげいぜうのことであつた。S、H女性じよせいたいして、Iのやうな婦人ふじんのぞんでゐるやうにやさしい親切しんせつ異性いせいでないことはIつてゐた。そしてそれをくちにしてゐた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
何峠から以西いせい、何川辺までの、何町、何村、あざ何の何という処々しょしょの家の、種々の雑談に一つ新しい興味ある問題が加わった。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
填詞てんし」ともなり「倚声いせい」ともなるその変化の一つの作用と見てもよろしい。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
人は盡く夷齊いせいに非ず。單に『悔改めよ』と叫ぶこと、幾千萬年なるも、若しその生活の状態を變じて衣食を
トルストイ翁論文 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
そして其処で、昔習い覚えた危い足取で古臭いワルツを踊り始めた。——が、それも二十分としない内に其処を飛び出すと、再びタクシーに乗り込んで、意勢いせいよくこう命じた。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
いつか使に来た何如璋かじょしょうと云う支那人は、横浜の宿屋へ泊って日本人の夜着を見た時に、「これいにしえ寝衣しんいなるもの、此邦このくに夏周かしゅう遺制いせいあるなり。」
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)