はひり)” の例文
父の日記は、大凡おほよそ農業日記であつて、そのなかに、ぽつりぽつり、僕に呉れた小遣銭こづかひせんの記入などがあるのである。明治廿二年のくだりに、宝泉寺え泥ぼうはひり、伝右衛門下男げなんもちて表よりゆく
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
まうすと失敬しつけいですが其以外そのいぐわい學校がくかうにはおはひりにならなかつたのですか
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)