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入
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は
ふりがな文庫
“
入
(
は
)” の例文
お延は堀の
家
(
うち
)
を見るたびに、自分と家との間に存在する不調和を感じた。家へ
入
(
は
)
いってからもその距離を思い出す事がしばしばあった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
助「
馬喰町
(
ばくろちょう
)
にも知った者は有るが、
家
(
うち
)
を忘れたから、春見様が丁度
彼所
(
あすこ
)
に宿屋を出して居るから、今着いて荷を預けて湯に
入
(
は
)
いりに来た」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
同じカステラのようなものでも珈琲にはバターの
入
(
は
)
いらないのを出しますし、紅茶にはバター入りのケーキを出します。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
僕
(
ぼく
)
はお
絹
(
きぬ
)
が
梨
(
なし
)
をむいて、
僕
(
ぼく
)
が
獨
(
ひとり
)
で
入
(
は
)
いつてる
浴室
(
よくしつ
)
に、そつと
持
(
もつ
)
て
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れたことを
思
(
おも
)
ひ、
二人
(
ふたり
)
で
溪流
(
けいりう
)
に
沿
(
そ
)
ふて
散歩
(
さんぽ
)
したことを
思
(
おも
)
ひ、
其
(
その
)
優
(
やさ
)
しい
言葉
(
ことば
)
を
思
(
おも
)
ひ、
其
(
その
)
無邪氣
(
むじやき
)
な
態度
(
たいど
)
を
思
(
おも
)
ひ、
其
(
その
)
笑顏
(
ゑがほ
)
を
思
(
おも
)
ひ
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
力まかせに空を蹴る 月を蹴る 月は 山の端に
入
(
は
)
いる
兎
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
▼ もっと見る
「病院というほどの病院じゃないが、診察所の二階が
空
(
あ
)
いてるもんだから、そこへ
入
(
は
)
いる事もできるようになってるんだ」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
すると路地を
入
(
は
)
いって、
溝板
(
どぶいた
)
の上を抜け足で渡って来る
駒下駄
(
こまげた
)
の音がして又作の前に立ち止り、小声で
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
突然こんな
家
(
うち
)
へ
入
(
は
)
いられて見ると、何でもない所だけに、かえって案外の感に打たれざるを得なかった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
先々月の二日清水の旦那が
此方
(
こちら
)
へお泊りなすって、荷物をお預け申して湯に
入
(
は
)
いるって錨床へ
入
(
い
)
らしったところが、
私
(
わっち
)
が上州を廻っている時分御厄介になった清水の旦那だから
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お由は
半纏羽織
(
はんてんばおり
)
を脱いで袖畳みにして居りますと、表の格子戸をガラリッと明けて
入
(
は
)
いってまいりました男は、
太織
(
ふとおり
)
というと体裁が
宜
(
よ
)
うございますが、年数を喰って細織になった
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ことによると君の病院へ
入
(
は
)
いっているうちかも知れない」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
此方
(
こっち
)
でも止しましょう、憚りながら零落しても岩村玄石だ、先年売込んだ名前があるから秘術
鍼治
(
しんじ
)
の看板を
掲
(
か
)
けさいすれば、五両や十両の金は
瞬間
(
またゝくま
)
に
入
(
は
)
いって来るのは知れているが
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
由「
大変
(
ていへん
)
だ、まるで病人の始末だねえ、あゝ腰がすくんであるけませんが……やア
大層
(
ていそう
)
立派な
家
(
うち
)
だが……おかしい、坂下から這入るとまるで二階下で、往来から
真
(
すぐ
)
に二階へ
入
(
は
)
いる家は妙で、手摺が付いてある……」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“入”を含む語句
這入
出入
入来
入用
入交
入替
収入
嫁入
入込
入牢
入費
混入
絶入
恐入
被入
侵入
御入来
入口
煙草入
押入
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