トップ
>
『兎』
ふりがな文庫
『
兎
(
うさぎ
)
』
拔足差足忍び寄つた野兎は蓆圍ひの隙間から野菜畑に跳びこんだ とたんに係蹄に引かかる南無三とんぼがへりを二つ三つ 力まかせに空を蹴る月を蹴る月は山の端に入いる やがて兎は寢てしまふ白菜たちが眼を醒す …
著者
三好達治
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「改造 一八卷一號」1936(昭和11)年1月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
入
(
は
)
係蹄
(
わな
)