“太織”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふとおり80.0%
ふとお20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秩父はその銘仙めいせんで名を成しますが、昔のような太織ふとおりはもうほとんど影をひそめました。伊勢崎は同じ銘仙一点張りで進んでいますが、これに対し桐生きりゅうは何でも作ります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
お由は半纏羽織はんてんばおりを脱いで袖畳みにして居りますと、表の格子戸をガラリッと明けていってまいりました男は、太織ふとおりというと体裁がうございますが、年数を喰って細織になった
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
母は不承無性ふしょうぶしょう太織ふとおりの蒲団ふとんを畳みながら「お父さんはお前が帰って来たので、急に気が強くおなりなんだよ」といった。わたくしには父の挙動がさして虚勢を張っているようにも思えなかった。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)