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太織
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ふとおり
ふりがな文庫
“
太織
(
ふとおり
)” の例文
秩父はその
銘仙
(
めいせん
)
で名を成しますが、昔のような
太織
(
ふとおり
)
はもうほとんど影をひそめました。伊勢崎は同じ銘仙一点張りで進んでいますが、これに対し
桐生
(
きりゅう
)
は何でも作ります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
お由は
半纏羽織
(
はんてんばおり
)
を脱いで袖畳みにして居りますと、表の格子戸をガラリッと明けて
入
(
は
)
いってまいりました男は、
太織
(
ふとおり
)
というと体裁が
宜
(
よ
)
うございますが、年数を喰って細織になった
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
湯に
入
(
い
)
って顫えたものは
古往今来
(
こおうこんらい
)
たくさんあるまいと思う。湯から出たら「公まず
眠
(
ねぶ
)
れ」と云う。若い坊さんが厚い
蒲団
(
ふとん
)
を十二畳の部屋に
担
(
かつ
)
ぎ
込
(
こ
)
む。「
郡内
(
ぐんない
)
か」と聞いたら「
太織
(
ふとおり
)
だ」と答えた。
京に着ける夕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
立せざる樣になし
密
(
そつ
)
と立ち出でお專に向ひ如何に
盜賊
(
どろばう
)
は此中に居たりしやと聞きければお專打ち笑ひ實に
盜人
(
ぬすびと
)
猛々
(
たけ/″\
)
しとは虚言ならず今しも後より入り來られ上より八番目に居りたる年若にて色白く
太織
(
ふとおり
)
の
紋付
(
もんつき
)
の
羽織
(
はおり
)
にて
棧留
(
さんとめ
)
の着物を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
織
常用漢字
小5
部首:⽷
18画
“太織”で始まる語句
太織紬
太織風