“古往今来”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こおうこんらい75.0%
こわうこんらい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
エドガー・アラン・ポオの小説を読むと、他人の眼をんで殺人を行う話がある。けれども鼻を忌んで殺人を行った人間は古往今来こおうこんらい自分一人であると思う。
鼻に基く殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
古往今来こおうこんらい、この様な場所で、神様にお祈りを捧げた人が、一人でもあったであろうか。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
古往今来こわうこんらい小説などを面白おもしろがる人は沢山たくさんゐない。少くとも講談の読者ほど沢山ゐない。その又小説の少数の読者も二十代には小説を読み、三十代には講談を読んでゐる。
亦一説? (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
これは中村君のみならず、しばしば識者の口から出た、山嶽よりも古い誤謬ごびうである。古往今来こわうこんらい社会的環境などは一度も清閑を容易にしたことはない。二十世紀の中村君は自動車の音を気にしてゐる。
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)