“こわうこんらい”の漢字の書き方と例文
語句割合
古往今来100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古往今来こわうこんらい小説などを面白おもしろがる人は沢山たくさんゐない。少くとも講談の読者ほど沢山ゐない。その又小説の少数の読者も二十代には小説を読み、三十代には講談を読んでゐる。
亦一説? (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
これは中村君のみならず、しばしば識者の口から出た、山嶽よりも古い誤謬ごびうである。古往今来こわうこんらい社会的環境などは一度も清閑を容易にしたことはない。二十世紀の中村君は自動車の音を気にしてゐる。
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)