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古往今来
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こおうこんらい
ふりがな文庫
“
古往今来
(
こおうこんらい
)” の例文
エドガー・アラン・ポオの小説を読むと、他人の眼を
忌
(
い
)
んで殺人を行う話がある。けれども鼻を忌んで殺人を行った人間は
古往今来
(
こおうこんらい
)
自分一人であると思う。
鼻に基く殺人
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
古往今来
(
こおうこんらい
)
、この様な場所で、神様にお祈りを捧げた人が、一人でもあったであろうか。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
湯に
入
(
い
)
って顫えたものは
古往今来
(
こおうこんらい
)
たくさんあるまいと思う。湯から出たら「公まず
眠
(
ねぶ
)
れ」と云う。若い坊さんが厚い
蒲団
(
ふとん
)
を十二畳の部屋に
担
(
かつ
)
ぎ
込
(
こ
)
む。「
郡内
(
ぐんない
)
か」と聞いたら「
太織
(
ふとおり
)
だ」と答えた。
京に着ける夕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
人の
生
(
いのち
)
も大いなる自然物である。よい
種子
(
たね
)
をまいてよく育てたら、法則にしたがって時も
違
(
たが
)
えず美しく伸びてゆくはずである。しかし
古往今来
(
こおうこんらい
)
、本当にわが子を立派に育てた親が幾人あるだろう。
最も楽しい事業
(新字新仮名)
/
羽仁もと子
(著)
かくのごときものは
古往今来
(
こおうこんらい
)
他にその例を見ず。
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
恋が
屡々
(
しばしば
)
恐ろしい結末を
齎
(
もた
)
らすものであることは、
古往今来
(
こおうこんらい
)
その例に乏しくないが、良雄とあさ子との恋仲は、あさ子の突然な失明によって、
果敢
(
はか
)
なくも、良雄の方から
血の盃
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
往
常用漢字
小5
部首:⼻
8画
今
常用漢字
小2
部首:⼈
4画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画