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せ
「そんぢや、
今度澤山入えびやな、
俺ら
碌に
飮んもしねえで、
怒られちやつまんねえな」
土瓶を
手にした
婆さんは
笑ひながらいつた。
「まだ
其處で
引つくるけえしちや
大變だぞ、
戸棚へでも
入えて
置け」
勘次は
復た
注意した。
卯平は
藥罐の
湯を
注いで三
杯を
喫した。
「
勘次さんそんでも
入えんなよ、
毒だつちんだから、
俺折角別にしてたんだから」お
品は
少し
身を
起し
掛けていつた。