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入
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いら
ふりがな文庫
“
入
(
いら
)” の例文
「ぢや、私の
家
(
うち
)
へでも來てゐればいゝのに。話の結末がつくまで當分
此家
(
ここ
)
へでも來て
入
(
いら
)
つしやいな。さうしてゐちや惡いのか知らん。」
孫だち
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
きん「あのそれは
先刻
(
さっき
)
あの
入
(
いら
)
っしゃいまして、それはあの、雨が降って駒下駄では
往
(
い
)
けないから
草履
(
ぞうり
)
を貸してと仰しゃいまして」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
潜
(
くゞ
)
りしとか申程に
賤
(
いや
)
しく見えし
由
(
よし
)
然
(
さ
)
すれば
貴公樣
(
あなたさま
)
などは御
體
(
なり
)
は見惡ふ
入
(
いら
)
せられても
泥中
(
でいちう
)
の
蓮華
(
はちす
)
とやらで御人品は
自然
(
おのづ
)
から
瓦
(
かはら
)
と玉程に違ふを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
多分
入
(
いら
)
ッしゃるだろうと思ッて居ました何でもバチグノールの老人を殺した藻西とか云う罪人にお逢い
成
(
なさ
)
るのでしょうね目
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
門
(
もん
)
は
例
(
れい
)
の
通
(
とほ
)
り
開
(
あけ
)
つ
放
(
ぱな
)
しだから
敲
(
たゝ
)
く
世話
(
せわ
)
も
入
(
いら
)
ず、
二人
(
ふたり
)
はずん/\と
内
(
うち
)
へ
入
(
はひ
)
つて
見
(
み
)
たが
草木
(
くさき
)
が
縱横
(
じゆうわう
)
に
茂
(
しげ
)
つて
居
(
ゐ
)
るのでラクダルの
居所
(
ゐどころ
)
も
一寸
(
ちよつと
)
知
(
し
)
れなかつた。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
全体、おぢいさまなにかはこんな金貨いくら持つて
入
(
いら
)
つしやるか知れないのネ、つかつておしまひなさるとまたあとからお金入れへはいつて居升のネ
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
「また
受造者
(
つくられしもの
)
みづから
敗壊
(
やぶれ
)
の
奴
(
しもべ
)
たることを脱れ神の
諸子
(
こたち
)
の
栄
(
さかえ
)
なる自由に
入
(
いら
)
んことを
許
(
ゆるさ
)
れんとの望を
有
(
たもた
)
されたり」(羅馬書第八章二十一節)とあるは即ち
是
(
これ
)
なり。
主のつとめ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
不思議の因縁でおれの養女分にして嫁
入
(
いら
)
すればおれも一トつの
善
(
よ
)
い功徳をする事ぞとホク/\喜び、
忽
(
たちま
)
ち下女下男に、ソレ
膳
(
ぜん
)
を出せ
椀
(
わん
)
を出せ、アノ
銚子
(
ちょうし
)
を出せ
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
今
(
いま
)
貴方
(
あなた
)
の
御父様
(
おとうさま
)
の
御話
(
おはなし
)
を
伺
(
うかゞ
)
つて見ると、
斯
(
か
)
うなるのは始めから
解
(
わか
)
つてるぢやありませんか。
貴方
(
あなた
)
だつて、其位な事は
疾
(
と
)
うから気が
付
(
つ
)
いて
入
(
いら
)
つしやる筈だと思ひますわ
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
さあ、どうぞ御遠慮なく、上って御覧なさいまし。(夕顔の垣根について
入
(
いら
)
んとす。)
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
念じこらへてナニサ
左樣
(
さう
)
でもないのサと平氣をつくろひ輕井澤に
下
(
お
)
りて鶴屋といふに着き風呂の先陣へ名乘て勇ましく風呂へ行きしが直ちには
跨
(
また
)
ぎて湯に
入
(
いら
)
れず少しく顏をしはめたり
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
『マア、
以前
(
このまへ
)
も
家
(
うち
)
へ
入
(
いら
)
しつた癖に、…………薄情な人ね、此方は。』
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『美子さん、早く
入
(
いら
)
ッしゃいよ。あら、はぐれるわ。』
昇降場
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
婆「御挨拶をしようと思っても、
貴方
(
あなた
)
がせか/\している者だから御挨拶する
間
(
ま
)
もありはしません、殿様、御機嫌
様
(
さま
)
よう
入
(
いら
)
っしゃいました」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大膳に
向
(
むか
)
ひ
只今
(
たゞいま
)
御聞
(
おんきゝ
)
の通り伊豆守方より斯樣に申參り候へば
迚
(
とて
)
も今日の
儀
(
ぎ
)
には參り申さず
恐
(
おそ
)
れながら明日又々
入
(
いら
)
せられ候樣願ひ奉ると申に大膳も
此趣
(
このおもむ
)
きを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
だん/\
其
(
その
)
忘れる
癖
(
くせ
)
を
矯
(
た
)
め直して、心を落着け、恐れ多いことですが、
総
(
す
)
べて
聖
(
ただし
)
き御心のまゝに治めて
入
(
いら
)
つしやる
御神
(
みかみ
)
の見まへと思つて万事する様にしたら
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
「坊樣、さア此處へ
入
(
いら
)
つしやい」と女は言つて坐布團を
欄
(
てすり
)
の下に運び、
夏橙
(
なつだい/\
)
其他
(
そのほか
)
の果物菓子などを僕にすゝめた。そして次の間を開けると酒肴の用意がしてある。
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
気も絶え
入
(
いら
)
んほどに
愕
(
おどろ
)
き惑ひしが、走り還りて泣き叫びつゝ、近隣の人を
呼
(
よび
)
ければ、漸く其筋の人も来りて死躰の始末は終りしが、殺せし人の
継
(
まゝ
)
しき中にもあらぬ母の身にてありながら
鬼心非鬼心:(実聞)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
見ると、一時も早く會ひたくなつて飛んで來たのよ。
此間
(
こなひだ
)
私の家へ
入
(
いら
)
しつたんだつてね。祖母さんは
貴女
(
あなた
)
のことを
褒
(
ほ
)
めてゝよ。不斷から姉さんのことゝ云へば、祖母さんは褒めてるんだけど。
孫だち
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
『マア
以前
(
このまへ
)
も家へ
入
(
いら
)
しつた癖に、……薄情な人ね、
此
(
この
)
方
(
かた
)
は。』
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「あの、若旦那様に
一寸
(
ちよつと
)
、
奥
(
おく
)
迄
入
(
いら
)
つしやる様に」と催促した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
鬱
(
ふさ
)
いでばかり
入
(
いら
)
っしゃるから、
斯
(
こ
)
ういう冗談でもしたら少しはお
気晴
(
きばら
)
しになるだろうと思い、主人のためを思ってしたので。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
越前が一言の
下
(
した
)
に恐れ
入
(
いら
)
せんものとぞ思はれける爰に八山には次右衞門の
歸
(
かへ
)
りしあとにて山内は役人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お嬢様、おとなりへ
入
(
いら
)
つして御覧
遊
(
あそば
)
しましな。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
「今、
入
(
いら
)
つしやるんですか」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
時「へえ、
王子
(
あちら
)
の方でも、何うも
彼方
(
あちら
)
へ
入
(
いら
)
っしゃいませんそうで彼方でもお驚きで、
何
(
いず
)
れ
此方
(
こちら
)
からお訪ね申すという事で」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
宜
(
い
)
いから
入
(
いら
)
つしやいよ」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
和「いや暫く来ないが何うしたえ、旦那様も案じて
入
(
いら
)
っしゃる、色々風聞も聞いたが大分繁昌だそうで、誠に結構だねえ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
世間見ずで
入
(
いら
)
っしゃいますから人の
目褄
(
めつま
)
に掛ってはなりませんと私がお
招
(
よ
)
び申したのが初めで、
何卒
(
どうぞ
)
/\御勘弁なすって
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
米「お嬢様え、
彼
(
あ
)
のお方が、出て
入
(
いら
)
っしゃったらばお
水
(
ひや
)
を掛けてお上げ遊ばせ、お
手拭
(
てぬぐい
)
は
此処
(
こゝ
)
にございます」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
奉「
入
(
いら
)
っしゃいまし、
此方
(
こちら
)
へお
上
(
あが
)
りなすって何うか、旦那小田原町のお家主金兵衞
様
(
さん
)
が入っしゃいました」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
婆「何でございますねお前さん、
瓢箪
(
ひょうたん
)
を紅葉の枝へ附けてお通んなはいましたねえ、滝の川へ
入
(
いら
)
っしゃったの、御様子の
好
(
い
)
いことゝ云ってお噂をして居たのですよ」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
富「
其様
(
そん
)
な事を云ってはいかん、
極
(
ごく
)
御疳癖が強く
入
(
いら
)
っしゃる、其の代り御意に
入
(
い
)
れば仕合せだよ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
まア
緩
(
ゆっ
)
くりお茶でも召上って
入
(
いら
)
っしゃいってえば、そうですか、未だお
使
(
つかい
)
がおあんなさるの、それじゃアお止め申しては却って御迷惑、またその
中
(
うち
)
にお遊びにおいでなさいよ
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今日は
貴方
(
あなた
)
が薬師様へお参りに
入
(
いら
)
っしゃるという事を聞きましたから、
兼
(
かね
)
と二人で、のう兼
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私が死にましたら此処の寺へ投込みになすって道中も
物騒
(
ぶっそう
)
でございますから、お気をお付けなすって、あなたは江戸へ
入
(
いら
)
っしゃいまして親父の岩吉にお頼みなすって下さいまし
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
秋月様が
入
(
いら
)
しったと長家の者に云ってくれちゃア困る、是だけは
確
(
しっ
)
かと口留をいたして置く、いうと
肯
(
き
)
かんよ、云うと
免
(
ゆる
)
さんよ、
何処
(
どこ
)
から知れても他に知る者は無いのだから
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
(
わたくし
)
もお目に懸りてえと思って居ても、奉公の
中
(
うち
)
は只お屋敷で御両親様のお達者で
入
(
いら
)
っしゃると云う事を蔭ながら聞きますばかり、
私
(
わたくし
)
も望みが叶いまして山口屋を首尾
好
(
よ
)
く十一年勤め上げ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御案内の通りさん/″\の取込で、つい一寸の見物も出来ません、
併
(
しか
)
し御評判は高いものでござります、昨年から見ると大した事で、お
羨
(
うらやま
)
しゅう、実に関取は身体も出来て
入
(
いら
)
っしゃるし
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いって
入
(
いら
)
っしゃいまし……とうとう出掛けたが、是は君、えゝどうも、
富貴
(
ふうき
)
天に有りと云うが、不思議な訳で、君は以前お
役柄
(
やくがら
)
で、元が元だから金を持って来ても是程に貧乏と知らんから
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
なに
極楽
(
ごくらく
)
へ
行
(
い
)
つて
入
(
いら
)
つしやいましたが、
近来
(
このごろ
)
極楽
(
ごくらく
)
も
疲弊
(
ひへい
)
を
仕
(
し
)
ましたから、
勧化
(
くわんげ
)
をお
頼
(
たの
)
まれで、
其事
(
そのこと
)
で
極楽
(
ごくらく
)
へ
入
(
い
)
らしつたのでございませう。岩「
極楽
(
ごくらく
)
の
勧化
(
くわんげ
)
かえ、
相変
(
あひかは
)
らず
此方
(
こつち
)
へ
来
(
き
)
てもお
忙
(
いそ
)
がしい。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
女「はい春見屋は手前でございますが、
何方
(
どちら
)
から
入
(
いら
)
っしゃいました」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此処
(
こゝ
)
にへえつくしているが世が世なればという訳だが…お母様はまだ…法蔵寺様へお参りに
入
(
いら
)
しったので…ですがねえ貴方、
此家
(
こゝ
)
にこう遣って腰掛けで居るは富五郎心得ております、故郷は忘じ難し
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
筆「お
内儀
(
かみ
)
さんお湯に
入
(
いら
)
っしゃるならお供を致しましょう」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
久「何処がお見込でお嬢様は嫁に
入
(
いら
)
っしゃいますな」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
町「其の方は
屹度
(
きっと
)
今日
家
(
うち
)
へ
入
(
いら
)
っしゃいますよ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
下女「はい、
入
(
いら
)
っしゃいまし、
何所
(
どちら
)
から」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
富「あなた
其店
(
そこ
)
へ
入
(
いら
)
っしゃるの」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ま「
何方
(
どちら
)
から
入
(
いら
)
っしゃいました」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“入”を含む語句
這入
出入
入来
入用
入交
入替
収入
嫁入
入込
入牢
入費
混入
絶入
恐入
被入
侵入
御入来
入口
煙草入
押入
...