“目褄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めつま50.0%
めづま50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世間見ずでいらっしゃいますから人の目褄めつまに掛ってはなりませんと私がおび申したのが初めで、何卒どうぞ/\御勘弁なすって
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これまた元老院の非常な憎まれものでありましたが、このマルシャがひそかに帝の目褄めつまを忍んで、クレアンデルという奴隷と情を通じていたのであります。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
しかしクルベーは小夜子を憎まなかった。目に余るようなことさえしなければ、彼の目褄めづまを忍んでの、少しばかりの悪戯いたずらは大目に見ようと思っていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
さらにそれにも増していやらしかったのは旦那様のみだらなことだった。奥さんの目褄めづまを忍んでその老人のしかけるいたずらはまるで蛇に巻かれるようだった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)