“御父様”のいろいろな読み方と例文
旧字:御父樣
読み方割合
おとうさま60.0%
おとつさん40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もし、それが気になるなら、わたくしの方はうでも御座ござんすから、御父様おとうさまなか直りをなすつて、今迄通り御交際つきあひになつたらいぢやありませんか」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「御姫様、御姫様、わたくしが御迎えにまいりましたから、もう御心配には及びません。さあ、早く、御父様おとうさまの所へ御帰りになる御仕度をなすって下さいまし。」
犬と笛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
宮か、宮は別にどうといふ事は無いのだ。御父様おとつさん御母様おつかさんよろしいやうにと云ふので、宮の方には異存は無いのだ、あれにもすつかり訳を
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
最早もうあの顔を見ぬ決心で出て参りました、まだ私の手より外誰れの守りでも承諾しようちせぬほどのあの子を、だまして寐かして夢のうちに、わたくしは鬼に成つて出て参りました、御父様おとつさん御母様おつかさん
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)