“親父様”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おとっさま25.0%
おやじさま25.0%
おとっさん12.5%
おとッつぁま12.5%
おやぢさま12.5%
とっさん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母「べんと云ったら喰べん、文五右衞門ぶんごえもん殿の亡いのちわし親父様おとっさまの代りでございます、武士に二言はない、決して勧めるときかんぞ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
佐兵衛は「お前のような不孝者を、親父様おやじさまに知らせずに留めて置く事は出来ぬ」と云った。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そのお宅番が諏訪部三十郎様にお前の親父様おとっさんの深見深左衞門様だ、すると梶井主膳と云う竜泉寺前の売卜者うらないしゃがねえ、諏訪部様が病気で退いて居て、親父様が一人で宅番して居るを附込んで
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
仏壇ほとけさまにお前様まえさん親父様おとッつぁま位牌いはいを小さくして飾って有ります、新光院しんこういん様と云って其の戒名だけ覚えて居ります、其の位牌を持って往って下さい
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ふん。お前は河合と言つたな。お前の親父様おやぢさまは承知してお前をよこしたのかい。」
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
鉄蔵はのさのさ入りて大胡坐おおあぐら。「これでも子持の親父様とっさんだ。」「そういやあ竹坊はどうした。二三見えねえぜ。」「彼奴あいつあ、こかしたよ。」と平気でう。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)