“粒選”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つぶよ75.0%
つぶえり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
粒選つぶよりの仲居たちで、たいていもう馴染なじみであったが、そのなかの一人が、保馬の顔を見てあっと声をあげ、袂でさっと顔をおおった。
いしが奢る (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「種も粒選つぶよりであったし、日もよかったし、気分もすぐれていたし、それにここの畑土は肥えているのだ。三拍子も四拍子も揃っていたからだな。」
編輯から印刷から体裁から全部に渡って紅葉好みの贅沢ぜいたくな元禄趣味が現われ、内容も一と粒選つぶえりで少しも算盤気そろばんけがなく、頗る垢抜あかぬけがして気持がかったが、余り算盤気がなさ過ぎて
れば大阪にかぎって日本国中粒選つぶえりのエライ書生の居ようけはない。又江戸に限て日本国中の鈍い書生ばかり居よう訳けもない。しかるに何故なぜソレが違うかと云うことに就ては考えなくてはならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)