“人選”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんせん80.0%
じんせん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「彼是人選にんせんの結果が、とうと御老人が指名せられる事になりました。何しろ一代のほまれといふものです。一つ奮つて御揮毫が願ひたい。」
現に一度はある方面から人選にんせん依託いたくを受けた某教授に呼ばれて意向を聞かれた記憶さえっている。それだのに僕は動かなかった。もとより自慢でこう云う話をするのではない。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なぜかといえば、その人選じんせんはとにかく、あらそうべき焦点しょうてんにはこちらになんの相談そうだんもなく、こういう無類むるい部門分ぶもんわけをして、勝手かって註文ちゅうもんをつけてきたのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
イヤ、お使者の口上こうじょうあいわかった。いずれ当日とうじつまでにだれか人選じんせんして武州ぶしゅうへつかわすであろう。家康いえやすどのによろしくご返事を。どれ、一ツ外濠そとぼり作事さくじを見まわろうか
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)