“選択”のいろいろな読み方と例文
旧字:選擇
読み方割合
せんたく66.7%
えらみ16.7%
せんじゃく8.3%
えりごの8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手紙はしばしばもらったが、それもたいてい、新刊書の選択せんたく依頼いらいのついでに、故郷の消息をつたえるといった程度以上のものではなかった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
さりとは外見みえを捨てゝ堅義を自慢にした身のつくり方、柄の選択えらみこそ野暮ならね高が二子ふたこの綿入れに繻子襟かけたを着て何所に紅くさいところもなく
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
一方——栂尾とがのお明慧みょうえ上人が、学理の上から、法然の「選択せんじゃく本願念仏集」やその他の教理を反駁して、大きな輿論よろんを学界によび起しているので
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家の惣菜そうざいなら不味くても好いが、余所よそへ喰べに行くのは贅沢ぜいたくだから選択えりごのみをするのが当然であるというのが緑雨の食物くいもの哲学であった。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)