“唐詩選”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たうしせん57.1%
とうしせん42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或日おれはをりの羊に、いろいろな本を食はせてやつた。聖書、Une Vie, 唐詩選たうしせん、——なんでも羊は食つてしまふ。
動物園 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
風流自喜偶歩ふうりうおのづからぐうほをよろこぶ、とふので、一六いちろく釜日かまびでえす、とそゝりる。懷中くわいちうには唐詩選たうしせん持參ぢさん見當けんたう世間せけんでは、あれは次男坊じなんばうと、けいしてとほざかつて、御次男ごじなんとさへふくらゐ。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
であるからして自分が唐詩選とうしせんでも高声こうせいに吟じたら気分が晴々せいせいしてよかろうと思う時ですら、もし自分のように迷惑がる人が隣家に住んでおって
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「めずらしく、ほんを読んでいるな、唐詩選とうしせんか」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)