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選
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えら
ふりがな文庫
“
選
(
えら
)” の例文
これがわたしにはきみょうに思えたし、それとともに、売り買いをするのにこんな
真夜中
(
まよなか
)
の時間を
選
(
えら
)
んだということもふしぎであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
博物館
(
はくぶつかん
)
には
皆
(
みな
)
さんの
知
(
し
)
つてゐるように、
種々
(
しゆ/″\
)
の
品物
(
しなもの
)
が
竝
(
なら
)
べてありますが、たいていはある
種類
(
しゆるい
)
のものばかりを
選
(
えら
)
んで、
陳列
(
ちんれつ
)
してあるのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
乳母 はて、お
前
(
まへ
)
は
阿呆
(
あほ
)
らしいお
人
(
ひと
)
ぢゃ、あのやうな
男
(
をとこ
)
を
選
(
えら
)
ばッしゃるとは
目
(
め
)
が
無
(
な
)
いのぢゃ。ロミオ! ありゃ
不可
(
いけ
)
んわいの。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
考
(
かんが
)
えてごらん、これまで
私
(
わたし
)
たちの
代表
(
だいひょう
)
として
選
(
えら
)
んだ
代議士
(
だいぎし
)
が、ほんとうに、
私
(
わたし
)
たちの
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
を
思
(
おも
)
ってくれたといえるかい。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
姫
(
ひめ
)
を
一
(
いつ
)
しよう
懸命
(
けんめい
)
に
思
(
おも
)
つてゐる
方
(
かた
)
がこんなにたくさんあるのだから、このうちから
心
(
こゝろ
)
にかなつた
人
(
ひと
)
を
選
(
えら
)
んではどうだらう
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
▼ もっと見る
左
(
さ
)
に
記
(
しる
)
したものゝ
中
(
なか
)
には
實驗
(
じつけん
)
を
行
(
おこな
)
ひ
得
(
う
)
るものもあるから、
教師
(
きようし
)
父兄
(
ふけい
)
指導
(
しどう
)
の
下
(
もと
)
に、
安全
(
あんぜん
)
な
場所
(
ばしよ
)
を
選
(
えら
)
びて、これを
試
(
こゝろ
)
みることは
極
(
きは
)
めて
有益
(
ゆうえき
)
なことである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
そして、
選
(
えら
)
み出されたのが僕なんです。あなたはいつも春泥の作品を非難する僕をまんまと傀儡に使って、
敵
(
かたき
)
うちをしてやろうと思ったのでしょう。
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
殊
(
こと
)
に人夫は皆藤原村及小日向村中
血気
(
けつき
)
旺盛
(
わうせい
)
の者にして、予等一行と
辛苦
(
しんく
)
を共にし、
古来
(
こらい
)
未曾有
(
みそういう
)
の
発見
(
はつけん
)
をなさんと欲するの
念慮
(
ねんりよ
)
ある者のみを
選
(
えら
)
びたるなり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
ちょうど
袖子
(
そでこ
)
があの
人形
(
にんぎょう
)
のためにいくつかの
小
(
ちい
)
さな
着物
(
きもの
)
を
造
(
つく
)
って
着
(
き
)
せたように、
父
(
とう
)
さんはまた
袖子
(
そでこ
)
のために
自分
(
じぶん
)
の
好
(
この
)
みによったものを
選
(
えら
)
んで
着
(
き
)
せていた。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
仮にその想像が半分でも
中
(
あた
)
っているとすると、
粢
(
しとぎ
)
が我々の
晴
(
はれ
)
の食物として、
選
(
えら
)
まれた理由はほぼわかるのである。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
然
(
しか
)
るにある
年
(
とし
)
八幡宮
(
はちまんぐう
)
がこの
鶴岡
(
つるがおか
)
に
勧請
(
かんじょう
)
されるにつけ、その
神木
(
しんぼく
)
として、
俺
(
わし
)
が
数
(
かず
)
ある
銀杏
(
いちょう
)
の
中
(
うち
)
から
選
(
えら
)
び
出
(
だ
)
され、ここに
移
(
うつ
)
し
植
(
う
)
えられることになったのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
外人の眼を以て
見
(
み
)
るときは、
戊辰
(
ぼしん
)
における
薩長人
(
さっちょうじん
)
の
挙動
(
きょどう
)
と十年における西郷の挙動と何の
選
(
えら
)
むところあらんや。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
富士
(
ふじ
)
へ
登
(
のぼ
)
るには、
普通
(
ふつう
)
吉田口
(
よしだぐち
)
、
御殿場口
(
ごてんばぐち
)
、
大宮口
(
おほみやぐち
)
と
三
(
みつ
)
つの
登山道
(
とざんみち
)
がありますが、
森林帶
(
しんりんたい
)
を
見
(
み
)
ながら
登
(
のぼ
)
るには
吉田口
(
よしだぐち
)
か、
大宮口
(
おほみやぐち
)
を
選
(
えら
)
んだ
方
(
ほう
)
がいゝと
思
(
おも
)
ひます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
この童子は、佐々の部将、桜甚助が、弓を張っては、味方の者を、
選
(
えら
)
み
撃
(
う
)
ちしているのをながめて、大胆にも
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかるになんぞ
図
(
はか
)
らん、開会の始めにあたり上院にその人ありと聞こえたルート氏が
座長
(
ざちょう
)
に
選
(
えら
)
ばれた。この人の
手腕
(
しゅわん
)
でも出席者の
昂奮
(
こうふん
)
を
撫
(
なだ
)
め得ないであろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
公園からだらだらの
阪
(
さか
)
を
西谷
(
にしたに
)
の方へ、日かげを
選
(
えら
)
み選み小急ぎになると、桑畑の中へ折れたところで、しおらしい赤い
鳳仙花
(
ほうせんか
)
が目についた。もう秋だなと思う。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
ウルピノ
山
(
さん
)
の
聖人
(
ひじり
)
の
仰
(
おつしや
)
つた
樣
(
やう
)
に、
昔
(
むかし
)
から
色々
(
いろ/\
)
の
口碑
(
くちつたへ
)
のある
中
(
なか
)
で、
船旅
(
ふなたび
)
程
(
ほど
)
時日
(
とき
)
を
選
(
えら
)
ばねばならぬものはありません、
凶日
(
わるいひ
)
に
旅立
(
たびだ
)
つた
人
(
ひと
)
は
屹度
(
きつと
)
災難
(
わざはひ
)
に
出逢
(
であ
)
ひますよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「その運命ならばもうあなたはお
選
(
えら
)
びになつたのです。それに從つてゐらつしやらなくてはいけません。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
天下
(
てんか
)
の
寶
(
たから
)
といふものは
總
(
すべ
)
てこれを
愛惜
(
あいせき
)
するものに
與
(
あた
)
へるのが
當然
(
たうぜん
)
じや、
此石
(
このいし
)
も
自
(
みづか
)
ら
能
(
よ
)
く其
主人
(
しゆじん
)
を
選
(
えら
)
んだので
拙者
(
せつしや
)
も
喜
(
よろこば
)
しく
思
(
おも
)
ふ、然し此石の出やうが
少
(
すこ
)
し
早
(
はや
)
すぎる
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
念佛衆
(
ねんぶつしう
)
の
内
(
うち
)
には
選
(
えら
)
ばれて
法願
(
ほふぐわん
)
と
喚
(
よ
)
ばれて
居
(
ゐ
)
る
二人
(
ふたり
)
ばかりの
爺
(
ぢい
)
さんが、
難
(
むづ
)
かしくもない
萬事
(
ばんじ
)
の
世話
(
せわ
)
をした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
選
(
えら
)
び突出しの
仕着
(
しきせ
)
より茶屋々々の
暖簾
(
のれん
)
に至る迄も花々敷吉原中
大評判
(
おほひやうばん
)
故
(
ゆゑ
)
突出
(
つきだ
)
しの日より
晝夜
(
ちうや
)
の
客
(
きやく
)
絶
(
たえ
)
る間なく如何なる老人
醜
(
みにく
)
き男にても
麁末
(
そまつ
)
に扱はざれば人々皆
先
(
さき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
僕
(
ぼく
)
と
松男君
(
まつおくん
)
はいつだったか、ろんよりしょうこ、ごんごろ
鐘
(
がね
)
がはたしてごんごろごろと
鳴
(
な
)
るかどうか
試
(
ため
)
しにいったことがある。
静
(
しず
)
かなときを
僕
(
ぼく
)
たちは
選
(
えら
)
んでいった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
また彼は家の人たちの
祝
(
いわ
)
い日を一
度
(
ど
)
も
忘
(
わす
)
れることがなかった。
誰
(
だれ
)
かの
祝
(
いわ
)
い日になると、きっとやってきて、心をこめて
選
(
えら
)
んだかわいい
贈物
(
おくりもの
)
をポケットからとりだした。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
全体、恭一にせよ、次郎にせよ、何でわざわざこんな家を
選
(
えら
)
んで預けられたのかというと、それは、母のお民が、子供の教育について一かどの
見識家
(
けんしきか
)
だったからである。
次郎物語:01 第一部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
お母様がその錦絵をお
選
(
えら
)
みになったホントのお心持ちが初めてわかったような……けれどもまた
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
併
(
しか
)
しながら、いたづらに
完全
(
くわんぜん
)
の
物
(
もの
)
のみを
選
(
えら
)
び、
金錢
(
きんせん
)
の
力
(
ちから
)
を
以
(
もつ
)
て
買入
(
かひい
)
れ、
或
(
あるひ
)
は
他
(
た
)
の
手
(
て
)
を
借
(
か
)
りて
集
(
あつ
)
めて、いたづらに
其數
(
そのすう
)
の
多
(
おほ
)
きを
誇
(
ほこ
)
る
者
(
もの
)
の
如
(
ごと
)
きは、
余
(
よ
)
は
决
(
けつ
)
して
取
(
と
)
らぬのである。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
万記録は
所謂
(
いはゆる
)
風説が大部分を占めてゐるので、其中から史実を
選
(
えら
)
み出さうとして見ると、獲ものは
頗
(
すこぶる
)
乏しい。
併
(
しか
)
し記事が穴だらけなだけに、私はそれに空想を
刺戟
(
しげき
)
せられた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
……
實
(
じつ
)
は、
一寸
(
ちよつと
)
下
(
お
)
りて
蕎麥
(
そば
)
にしたい
處
(
ところ
)
だが、かけ
一枚
(
いち
)
なんぞは
刹那主義
(
せつなしゆぎ
)
だ、
泡沫夢幻
(
はうまつむげん
)
、つるりと
消
(
き
)
える。
俥代
(
くるまだい
)
を
差引
(
さしひ
)
くと
其
(
その
)
いづれかを
選
(
えら
)
ばねばならない
懷
(
ふところ
)
だから、
其處
(
そこ
)
で
餡氣
(
あんけ
)
で。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さうして、この門の上へ持つて來て、
犬
(
いぬ
)
のやうに
棄
(
す
)
てられてしまふばかりである。
選
(
えら
)
ばないとすれば——下人の考へは、
何度
(
なんど
)
も同じ道を低徊した
揚句
(
あげく
)
に、やつとこの局所へ
逢着
(
はうちやく
)
した。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この
秋
(
あき
)
の
狂言
(
きょうげん
)
に、
良人
(
おっと
)
が
選
(
えら
)
んだ「おせん」の
芝居
(
しばい
)
を、
重助
(
じゅうすけ
)
さんが
書
(
か
)
きおろすという。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
嘗
(
な
)
められる方が災難さ。目隠しが低い鼻の上へずっこけて
選
(
えら
)
み討ちに捕まえるんだもの、やり切れないよ。御覧よ、
先刻
(
さっき
)
お前さんに嘗められたお
駒
(
こま
)
ちゃんの頬が、
火脹
(
ひぶく
)
れになったじゃないか
銭形平次捕物控:054 麝香の匂い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
温泉の出ているということを
標榜
(
ひょうぼう
)
して、そこを別荘地に
選
(
えら
)
む顧客を待っているのである。そうして堀ぬき井戸を掘るような装置が至るところにしてあるのは、皆新らしく温泉を掘っているのである。
別府温泉
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
それにいつも夕暮れの
忙
(
せ
)
わしい時分を
選
(
えら
)
んで馬に積んだり車に載せたりして運んで来た。和尚さんは入り口に出て挨拶して、まずさしで、俵から米を抜いて、それを明るい
戸外
(
おもて
)
に出して調べてみる。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
其
(
そ
)
の
血
(
ち
)
には
氣
(
き
)
が
着
(
つ
)
かぬ
所
(
ところ
)
の
劣等
(
れつとう
)
の
人間
(
にんげん
)
と
少
(
すこ
)
しも
選
(
えら
)
ぶ
所
(
ところ
)
は
無
(
な
)
いのだ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その書物の
選
(
えら
)
び
方
(
かた
)
はでたらめか、さもなければ
表題
(
ひょうだい
)
のおもしろいものをつかみ出して来るにすぎなかったが、やはり書物は書物であった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
それは、
選
(
えら
)
んだものにも
罪
(
つみ
)
があったんだよ。
人
(
ひと
)
を
見
(
み
)
る
目
(
め
)
がなかったのだ。ただ、
空宣伝
(
からせんでん
)
におどらされたり、
山師
(
やまし
)
のようなものにあやつられたからだ。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最後
(
さいご
)
に、『
二人
(
ふたり
)
の
間
(
あいだ
)
に
子供
(
こども
)
ができたらそれを
与
(
や
)
る』という
約束
(
やくそく
)
が
成
(
な
)
り
立
(
た
)
ちまして、とうとう
黄道吉日
(
こうどうきつじつ
)
を
選
(
えら
)
んでめでたく
婿入
(
むこい
)
りということになったのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
もし
此
(
この
)
裂
(
さ
)
け
目
(
め
)
に
挾
(
はさ
)
まると、
人畜
(
じんちく
)
牛馬
(
ぎゆうば
)
、
煎餅
(
せんべい
)
のように
押
(
お
)
し
潰
(
つぶ
)
されるといはれ、
避難
(
ひなん
)
の
場所
(
ばしよ
)
としては
竹藪
(
たけやぶ
)
を
選
(
えら
)
べとか、
戸板
(
といた
)
を
敷
(
し
)
いてこれを
防
(
ふせ
)
げなどと
戒
(
いまし
)
められてゐる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
ここに
捜
(
さぐ
)
りここに
購
(
あがな
)
ひ、
之
(
これ
)
を求めて之を得たり、
微
(
すこ
)
しく
選
(
えら
)
むに
稗官小説
(
はいくわんせうせつ
)
を以てし、実を
摭
(
ひろ
)
ひ、疑ひ
闕
(
か
)
き、皇統を
正閏
(
せいじゆん
)
し、人臣を是非し、
輯
(
あつ
)
めて一家の
言
(
げん
)
を成せり。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そんなんぢやねえのとれな」
勘次
(
かんじ
)
は
大
(
おほ
)
きなのを
選
(
えら
)
んで三つとつた。
卵
(
たまご
)
の
皮
(
かは
)
には
手
(
て
)
の
鹽
(
しほ
)
が
少
(
すこ
)
し
附
(
つ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
投
(
な
)
げた
時
(
とき
)
、
偶
(
ふ
)
と
渠
(
かれ
)
は、
鼓打
(
つゞみうち
)
である
其
(
そ
)
の
従弟
(
いとこ
)
が、
業体
(
げふたい
)
と
言
(
い
)
ひ、
温雅
(
をんが
)
で
上品
(
じやうひん
)
な
優
(
やさ
)
しい
男
(
をとこ
)
の、
酒
(
さけ
)
に
酔払
(
ゑひはら
)
ふと、
場所
(
ばしよ
)
を
選
(
えら
)
ばず、
着
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
る
外套
(
ぐわいたう
)
を
脱
(
ぬ
)
いで、
威勢
(
ゐせい
)
よくぱつと
投出
(
なげだ
)
す、
帳場
(
ちやうば
)
の
車夫
(
しやふ
)
などは
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
選
(
えら
)
みしたことを感謝してゐるのでございますよ。エアさんは、私にとつても、ほんとに有難いお友達ですし、アデェルにとつても、親切な行屆いた先生でゐらつしやるのでございますよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
その
血
(
ち
)
には
気
(
き
)
が
着
(
つ
)
かぬ
所
(
ところ
)
の
劣等
(
れっとう
)
の
人間
(
にんげん
)
と
少
(
すこ
)
しも
選
(
えら
)
ぶ
所
(
ところ
)
は
無
(
な
)
いのだ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
選
(
えら
)
みしに初代の瀬川は大傳馬町の
或大盡
(
あるだいじん
)
に
根引
(
ねびき
)
せられ其後名を
繼
(
つぐ
)
程
(
ほど
)
の者なければ暫く
絶
(
たえ
)
たれども是迄瀬川に
双
(
なら
)
ぶ全盛なし
今度
(
このたび
)
抱
(
かゝ
)
へしお高は元の瀬川に
勝
(
すぐ
)
れるとも
劣
(
おと
)
るまじとて瀬川と名を付け新造
禿迄
(
かぶろまで
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
よばるゝものは
多
(
おほ
)
しと
雖
(
いへども
)
、
選
(
えら
)
ばるゝ
者
(
もの
)
は
少
(
すく
)
なし。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
選集を
選
(
えら
)
みしよりの山の秋
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
なんと
並々
(
なみなみ
)
ならぬ
心遣
(
こころづか
)
いと、
努力
(
どりょく
)
が、その
巣
(
す
)
に
傾
(
かたむ
)
けられていることか。たとえば、
雨風
(
あめかぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれても
容易
(
ようい
)
に
折
(
お
)
れそうもない、じょうぶな
枝
(
えだ
)
が
選
(
えら
)
ばれていました。
ある夏の日のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いや、少なくともその
晩
(
ばん
)
歌ったように歌うのを開いたことがなかった。かれは二つの歌を
選
(
えら
)
んだ。一つはジョセフの物語で、一つはリシャール
獅子王
(
ししおう
)
の歌であった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
彼所
(
あそこ
)
は
何
(
なん
)
と
呼
(
よ
)
ぶか……つまり
籠城中
(
ろうじょうちゅう
)
にそなたが
隠
(
かく
)
れていた
海岸
(
かいがん
)
の
森蔭
(
もりかげ
)
じゃ。
今
(
いま
)
でも
里人達
(
さとびとたち
)
は、
遠
(
とお
)
い
昔
(
むかし
)
の
事
(
こと
)
をよく
記憶
(
おぼ
)
えていて、わざとあの
地点
(
ところ
)
を
選
(
えら
)
ぶことに
致
(
いた
)
したらしい……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
恁
(
かく
)
て
可凄
(
すさまじ
)
くも
又
(
また
)
可恐
(
おそろし
)
き、
大薩摩
(
おほさつま
)
ヶ
嶽
(
たけ
)
の
半
(
なか
)
ばに
雲
(
くも
)
を
貫
(
つらぬ
)
く、
大木
(
たいぼく
)
の
樹
(
みき
)
の
高
(
たか
)
き
枝
(
えだ
)
に
綾錦
(
あやにしき
)
の
巣
(
す
)
を
營
(
いとな
)
み、こゝに
女
(
むすめ
)
を
据
(
す
)
ゑ
置
(
お
)
きしが、
固
(
もと
)
より
其
(
そ
)
の
處
(
ところ
)
を
選
(
えら
)
びたれば、
梢
(
こずゑ
)
は
猿
(
ましら
)
も
傳
(
つた
)
ふべからず、
下
(
した
)
は
矢
(
や
)
を
射
(
い
)
る
谷川
(
たにがは
)
なり。
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
選
常用漢字
小4
部首:⾡
15画
“選”を含む語句
選手
選抜
選択
選好
選取
選分
選択集
粒選
唐詩選
人選
選出
少選
選民
選良
当選
選嫌
一粒選
選択本願念仏集
文選
選挙
...