“根引”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねびき60.0%
ねび40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
云ふにも金銀づく外へ根引ねびきをさるゝ時はとてもいきては居られぬと小夜衣が一の心それや是やを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
根引ねびきの相談までするらしい……向島が、どうしましょうッて私に聞きますから、そんなことをおれに相談する奴が有るもんか、どうでもお前の勝手にするサ、そう私が言ってやった……でも
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お吉は前々から伊與之助と親しく、金で根引ねびいても半次郎の儘にならないから、これも逢引ごつこ見たいな事をして、そつと殺したのさ。
まだ、お雪の話がまとまらないうちに、島原遊廓の、小林楼の雛窓太夫ひなまどだゆうを、モルガンが、内密で、五百円で親元おやもと根引ねびきにさせたことを持出して、お雪はその時のことも、本当だろうと気にしたのだ。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)