“ねびき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
根引60.0%
根曳40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一種の見得みえのようにして、それらの美女を根引ねびきし、なんの用意もなく家婦とし、子女の母として得々としたことが、市民の日常、家庭生活の善良勤倹な美風をどんなに後になって毒したかしれない。
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
三浦やの遊女空蝉うつせみ同人が根引ねびきいたし妻となりしゆゑに存じ居ますと言にぞ其のものつま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あのやうに乞食こじきよばはりしてもらおんし、龍華寺りうげじどれほど立派りつぱ檀家だんかありとらねど、わがあねさま三ねん馴染なじみ銀行ぎんこう川樣かわさま兜町かぶとちやう米樣よねさまもあり、議員ぎいん短小ちいさま根曳ねびきしておくさまにとおほせられしを
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あのやうに乞食よばはりしてもらふ恩は無し、龍華寺はどれほど立派な檀家だんかありと知らねど、我があねさま三年の馴染なじみに銀行の川様、兜町かぶとてうよね様もあり、議員の短小ちいさま根曳ねびきして奥さまにとおほせられしを
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)