“ねび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
根引40.0%
寐冷20.0%
寝冷20.0%
根曳20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ、お雪の話がまとまらないうちに、島原遊廓の、小林楼の雛窓太夫ひなまどだゆうを、モルガンが、内密で、五百円で親元おやもと根引ねびきにさせたことを持出して、お雪はその時のことも、本当だろうと気にしたのだ。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
(今度も軽井沢かるゐざは寐冷ねびえを持ち越せるなり。)但し最も苦しかりしは丁度ちやうど支那へ渡らんとせる前、しもせきの宿屋に倒れし時ならん。
病牀雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「はい、ありがとうございます。なに、寝冷ねびえなんでございますよ。」と、おかあさんは、おれいをいいながら、どうして、こうはや近所きんじょかたがたに、正坊しょうぼう病気びょうきということがわかったろうかと
幼き日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
小滝こたき落籍らくせき」という見出しで、伊勢崎の豪商に根曳ねびきされる話がひやかし半分に書いてある。小滝には深谷の金持ちの息子むすこで、今年大学に入学した情人いいひとがあった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)