志賀直哉しがなほや)” の例文
自分なぞはそれも怠つてゐるが、ドオデエには確か夢の手記があつた。わがてうでは志賀直哉しがなほや氏に、「イヅク川」と云ふ好小品がある。(十月二十五日)
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
或時志賀直哉しがなほや氏の愛読者と、「赤西蠣太あかにしかきたの恋」の話をした事がある。その時僕はこんなことを言つた。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
志賀直哉しがなほや氏の蔵する宋画そうぐわに、蓮花れんくわさぎとをゑがいたのがある。南蘋なんぴんなどの蓮の花は、このよりも所謂いはゆる写生に近い。花瓣のうすさや葉の光沢くわうたくは、もつと如実によじつに写してある。
支那の画 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
これにあつめてあるのは国木田独歩くにきだどつぽ夏目漱石なつめそうせき森鴎外もりおうぐわい鈴木三重吉すずきみへきち武者小路実篤むしやのこうぢさねあつ有島武郎ありしまたけを長与善郎ながよよしを志賀直哉しがなほや千家元麿せんけもとまろ江馬修えましう江口渙えぐちくわん菊池寛きくちくわん佐藤春夫さとうはるを加藤武雄かとうたけを、僕、この十五人
日本小説の支那訳 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)