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紫雲英
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れんげそう
ふりがな文庫
“
紫雲英
(
れんげそう
)” の例文
落葉木
(
らくようぼく
)
は若葉から漸次青葉になり、
杉
(
すぎ
)
松
(
まつ
)
樫
(
かし
)
などの常緑木が古葉を
落
(
おと
)
し落して最後の
衣更
(
ころもがえ
)
をする。田は
紫雲英
(
れんげそう
)
の花ざかり。林には金蘭銀蘭の花が咲く。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
勿論
(
もちろん
)
、根を抜かれた、
肥料
(
こやし
)
になる、
青々
(
あおあお
)
と
粉
(
こな
)
を吹いたそら豆の
芽生
(
めばえ
)
に
交
(
まじ
)
って、
紫雲英
(
れんげそう
)
もちらほら見えたけれども。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
下手
(
へた
)
な理髪師に刈り込まれたように重なり合って、東は町はずれからすぐ稲田になっている、その刈田や段畑のあちこちに、
紫雲英
(
れんげそう
)
、菜の花などが咲き初めても
スウィス日記
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
稲田の畔道には、
紫雲英
(
れんげそう
)
の返り咲きもあった。小川の中や稲田の水口には、小さな魚が群れていた。
土地
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
趣味を先ず第一に見る其子の為にも不仁の水とは云われない。此水あるが為に田圃がある。春は
紫雲英
(
れんげそう
)
の
花氈
(
はなむしろ
)
を敷く。淋しい村を
賑
(
にぎ
)
わして
蛙
(
かわず
)
が鳴く。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
まだ北風の寒い頃、子を負った
跣足
(
はだし
)
の女の子が、
小目籠
(
めかい
)
と庖刀を持って、
芹
(
せり
)
、
嫁菜
(
よめな
)
、
薺
(
なずな
)
、
野蒜
(
のびる
)
、
蓬
(
よもぎ
)
、
蒲公英
(
たんぽぽ
)
なぞ摘みに来る。
紫雲英
(
れんげそう
)
が咲く。蛙が鳴く。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
“紫雲英(ゲンゲ)”の解説
ゲンゲ(紫雲英、翹揺、学名: Astragalus sinicus)はマメ科ゲンゲ属に分類される越年草である。中国原産。別名レンゲソウ(蓮華草)、レンゲ(蓮華)、ゲンゲバナ、ゲンゲソウ、ノエンドウ、ホウゾウバナともよばれる。水田の緑肥や、蜜源植物としても知られる。
(出典:Wikipedia)
紫
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
雲
常用漢字
小2
部首:⾬
12画
英
常用漢字
小4
部首:⾋
8画
“紫雲英”で始まる語句
紫雲英田
紫雲英草