“みずたまり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水溜73.1%
水潦15.4%
水瀦3.8%
3.8%
3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所々の水溜みずたまりでは、夫人おくさんの足がちらちら映る。真中まんなか泥濘ぬかるみひどいので、すその濡れるのは我慢しても、路傍みちばたの草をかねばならない。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
灰色の、じっとして動かぬ大空の下の暗い草原、それから白い水潦みずたまり、それから側のひょろひょろした白樺の木などである。
水瀦みずたまりに映る雲の色は心せし人の顔の色のごとく、これに映るわが顔は亡友なきともひつぎを枯れ野に送る人のごとし。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それは日が地上を去って行ったあと、路の上のみずたまりを白く光らせながら空から下りて来る反射光線である。
冬の蠅 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
五六本生木なまきつけたるみずたまり 兆
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)