“柾木”の読み方と例文
読み方割合
まさき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両家の庭境は笠木塀かさぎべいになっているが、一部だけ柾木まさきの生垣のところがある。二人はその生垣の間をぬけて、どちらかの庭へ入って遊んだ。
艶書 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
溝際には塀とも目かくしともつかぬ板と葭簀とが立ててあって、青木や柾木まさきのような植木の鉢が数知れず置並べてある。
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
柾木まさきの生垣を取りまわした人家がまばらにつづいて、そこらの田や池では雨をよぶような蛙の声がそうぞうしく聞えた。
半七捕物帳:32 海坊主 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)