“京成”の読み方と例文
読み方割合
けいせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一は市営乗合自動車、一は京成けいせい乗合自動車と、おのおのその車の横腹よこはらに書いてある。市営の車は藍色、京成は黄いろく塗ってある。
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ある暖かい日曜に自分もとうとう京成けいせい電車上野駅地下道の入口を潜った。おなじみの西郷銅像と彰義隊の碑も現に自分の頭の上何十尺の土層の頂上にあると思うと妙な気がする。
猫の穴掘り (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
隆吉は、千穂子より一つ下で世間で云う姉女房にょうぼうであったが、千穂子は小柄なせいか、年よりは若く見えた。実科女学校を出ると、京成けいせい電車の柴又しばまたの駅で二年ばかり切符きっぷ売りをしたりした事もある。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)