楼房にかいや)” の例文
おおきな楼房にかいやがあって高いへいを四方にめぐらしていた。小婢はその前に往ってちょっと足を止めて許宣の顔を見た。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
大きな楼房にかいやがあって高いへいを四方にめぐらしていた。小婢はその前へ往ってちょっと足を止めて許宣の顔を見た。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
捕卒は縄つきのままで許宣を道案内にして双茶坊へ往って、秀王墻の前になって高いへいに囲まれた黒い楼房にかいやの前へ往った。それはもう古い古い家で、人が住んでいそうには思われなかった。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)