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周旋
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しうせん
ふりがな文庫
“
周旋
(
しうせん
)” の例文
みゝづくで
食
(
しよく
)
を
論
(
ろん
)
ずるあんまは、
容體
(
ようだい
)
倨然
(
きよぜん
)
として、
金貸
(
かねかし
)
に
類
(
るゐ
)
して、
借家
(
しやくや
)
の
周旋
(
しうせん
)
を
強要
(
きやうえう
)
する……どうやら
小金
(
こがね
)
でその
新築
(
しんちく
)
をしたらしい。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
周旋
(
しうせん
)
すべし依て千兩は千石の
御墨附
(
おすみつき
)
と御引替に
下
(
くだ
)
し
置
(
おか
)
るべしと
語
(
かた
)
らうに兩人とも昨日の
動靜
(
やうす
)
に
安堵
(
あんど
)
しければこの事を所々へ取持たれば其を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
〔譯〕孟子讀書を以て
尚友
(
しやういう
)
と爲す。故に
經籍
(
けいせき
)
を讀む、即ち是れ
嚴師
(
げんし
)
父兄の訓を聽くなり。
史子
(
しゝ
)
を讀む、亦即ち明君賢相英雄豪傑と相
周旋
(
しうせん
)
するなり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
「
勘次
(
かんじ
)
さんどうしたい、えゝ
鹽梅
(
あんべえ
)
のが
有
(
あ
)
んだが
後
(
あと
)
持
(
も
)
つてもよかねえかえ」と
彼
(
かれ
)
に
女房
(
にようばう
)
を
周旋
(
しうせん
)
しようといふ
者
(
もの
)
はお
品
(
しな
)
が
死
(
し
)
んでから
間
(
ま
)
もなく
幾
(
いく
)
らもあつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
曾ておきみを信州上田のM樓へ
周旋
(
しうせん
)
した大阪屋といふ口入屋の手に渡されたこと、今はその家に
監禁
(
かんきん
)
されてゐること、だが周三がそこへ訪ねて來ることは
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
▼ もっと見る
兼吉の老母、お花、書生の大和など
切
(
しき
)
りと其間を
周旋
(
しうせん
)
しつゝあり、小急ぎに
訪
(
おとな
)
ひ来れるは渡辺の老女なり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
十一
月
(
ぐわつ
)
の二十八
日
(
にち
)
は
旦那
(
だんな
)
さまお
誕生日
(
たんぜうび
)
なりければ、
年毎
(
としごと
)
お
友達
(
ともだち
)
の
方々
(
かた/″\
)
招
(
まね
)
き
參
(
まい
)
らせて、
坐
(
ざ
)
の
周旋
(
しうせん
)
はそんじよ
夫
(
そ
)
れ
者
(
しや
)
の
美
(
うつ
)
くしきを
撰
(
ゑ
)
りぬき、
珍味
(
ちんみ
)
佳肴
(
かこう
)
に
打
(
うち
)
とけの
大愉快
(
おほゆくわい
)
を
盡
(
つく
)
させ
給
(
たま
)
へば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
翌日
(
あくるひ
)
宗助
(
そうすけ
)
は
役所
(
やくしよ
)
へ
出
(
で
)
て、
同僚
(
どうれう
)
の
誰彼
(
だれかれ
)
に
此
(
この
)
話
(
はなし
)
をした。すると
皆
(
みな
)
申
(
まを
)
し
合
(
あは
)
せた
樣
(
やう
)
に、
夫
(
それ
)
は
價
(
ね
)
ぢやないと
云
(
い
)
つた。けれども
誰
(
だれ
)
も
自分
(
じぶん
)
が
周旋
(
しうせん
)
して、
相當
(
さうたう
)
の
價
(
ね
)
に
賣拂
(
うりはら
)
つてやらうと
云
(
い
)
ふものはなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
然
(
しか
)
し
其麽
(
そんな
)
噺
(
はなし
)
をして
聞
(
き
)
かせる
人々
(
ひと/″\
)
は
勘次
(
かんじ
)
の
酷
(
ひど
)
い
貧乏
(
びんばふ
)
なのと、
二人
(
ふたり
)
の
子
(
こ
)
が
有
(
あ
)
るのとで
到底
(
たうてい
)
後妻
(
ごさい
)
は
居
(
ゐ
)
つかれないといふ
見越
(
みこし
)
が
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
つて、
心底
(
しんそこ
)
から
周旋
(
しうせん
)
を
仕
(
し
)
ようといふのではない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
見送りて御兩親とも御無事にと
互
(
たが
)
ひに
後
(
あと
)
は
言葉
(
ことば
)
なく
別
(
わか
)
るゝ親子が心の
中
(
うち
)
推量
(
おしはか
)
られて
哀
(
あは
)
れなり因て世話人利兵衞も
深切者
(
しんせつもの
)
ゆゑ
世話料
(
せわれう
)
判代等
(
はんだいとう
)
一錢も取ず
實意
(
じつい
)
に
周旋
(
しうせん
)
に及びけるとなり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此
(
この
)
男
(
をとこ
)
は
書畫
(
しよぐわ
)
骨董
(
こつとう
)
の
道
(
みち
)
に
明
(
あか
)
るいとかいふので、
平生
(
へいぜい
)
そんなものの
賣買
(
ばいばい
)
の
周旋
(
しうせん
)
をして
諸方
(
しよはう
)
へ
出入
(
でいり
)
するさうであつたが、すぐさま
叔父
(
をぢ
)
の
依頼
(
いらい
)
を
引
(
ひ
)
き
受
(
う
)
けて、
誰
(
だれ
)
某
(
それがし
)
が
何
(
なに
)
を
欲
(
ほ
)
しいと
云
(
い
)
ふから、
一寸
(
ちよつと
)
拜見
(
はいけん
)
とか
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
まだそれほど
深
(
ふか
)
くもなしお
迎
(
むか
)
ひも
今
(
いま
)
參
(
まゐ
)
らん
御
(
ご
)
ゆるりなされと
好遇
(
もてな
)
さるゝ
程
(
ほど
)
猶更
(
なほさら
)
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
さ
堪
(
た
)
へ
難
(
がた
)
くなりて
何時
(
いつ
)
まで
待
(
ま
)
ちても
果
(
は
)
て
見
(
み
)
えませねば
憚
(
はゞか
)
りながら
車
(
くるま
)
一
(
ひと
)
つ
願
(
ねが
)
ひたしと
婢女
(
はしため
)
に
周旋
(
しうせん
)
のほど
頼
(
たの
)
み
入
(
い
)
ればそれは
何
(
なん
)
の
造作
(
ざうさ
)
もなきことなれどつひ
行
(
ゆ
)
き
違
(
ちが
)
ひにお
迎
(
むか
)
ひの
參
(
まゐ
)
るまじとも
申
(
まを
)
されず
今少
(
いますこ
)
しお
待
(
まち
)
なされてはと
澁々
(
しぶ/\
)
にいふは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御世に出したし夫には少し入用もあり
何卒
(
なにとぞ
)
貴殿
(
きでん
)
の
周旋
(
しうせん
)
にて金子の御
口入
(
くちいれ
)
相
(
あひ
)
成まじきやと
餘儀
(
よぎ
)
もなく
頼
(
たの
)
みければ肥前は
然
(
さ
)
る
儀
(
ぎ
)
なれば
拙者
(
せつしや
)
には多分の儀は出來
兼
(
かね
)
れど少々は
工夫
(
くふう
)
せんと聞て兩人は大に
悦
(
よろこ
)
びいよ/\金子御
調達下
(
てうだつくだ
)
さるれば天一坊樣江戸表にて御
親子
(
しんし
)
御
對顏
(
たいがん
)
相濟
(
あひすみ
)
なば當明神を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“周旋”の解説
周旋(しゅうせん)とは売買や交渉で当事者間に立ち世話をする事である。ここでは国際法における周旋について解説する。
(出典:Wikipedia)
周
常用漢字
小4
部首:⼝
8画
旋
常用漢字
中学
部首:⽅
11画
“周旋”で始まる語句
周旋屋
周旋口
周旋婆
周旋料
周旋業
周旋者
周旋老媼