“ぞうさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
造作54.0%
雑作38.1%
造做7.1%
作造0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あんなにも探し廻って、発見出来なかった賊が、あかつきの光の中では、たった一目で、馬鹿馬鹿しい程造作ぞうさなく、見つかってしまったのだ。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
事も雑作ぞうさもあるものではない、とお角さんが張りきってこのことを伊太夫に申し出ると、伊太夫もこの際、一応はそれを承認しました。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし聡明な、敏捷びんしょうな思索家でいらっしゃるあなたには、わたくしの思っている事は、造做ぞうさもなくお分りになりましょう。
田舎 (新字新仮名) / マルセル・プレヴォー(著)
いいな? 作造ぞうさにあずかって腹ごしらえも出来た。田沼の兵を斬りながら行くのだ。来いよ、仙太郎! さらばだ。……(戸口の方へ)一剣、天下を行く……。(ドシドシ歩いて戸外へ消える)
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)