“ドック”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:どっく
語句割合
船渠82.1%
7.1%
波止場3.6%
船渠会社3.6%
船澗3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その間に、わが四隻の戦艦は、横須賀、呉、佐世保、神戸の船渠ドックに入って、装甲をつくろったり、新しく大砲をえつけたりした。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
鎖を忘れられたセントバーナードドックが、物悲しげにきながら、セレナ夫人の跡を追うて行ったのが最後で、三人が去ってしまうと、入れ違いに一人の私服が先刻命じておいた裏庭の調査を完了して来た。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
倫敦テムズ河上、ロウヤル・アルバアト波止場ドックでである。
船渠会社ドックのブーが聞える」といえば、朝は七時、夕は五時半と極まっていて、全市の時計代りになっていた。
黒い韮山笠のうるしがときどき艶光つやびかりして見えた。オダルの港に出かけて行くのだ。自然の巌壁を天のめぐんだ船澗ドックにして、ようやく商業地の栄えを得つつあった港だ。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)