“船渠(ドツク)” の例文
若(も)し、大海嘯(おほつなみ)が今(いま)から二三日(にち)以前(いぜん)の事(こと)で、海底戰鬪艇(かいていせんとうてい)が未(ま)だ船渠(ドツク)を出(で)ぬ内(うち)なら、第一(だいいち)に警戒(けいかい)すべき塲所(ばしよ)は其處(そこ)だが、今(いま)は、左迄(さま)で急(いそ)いで、檢査(けんさ)する必要(ひつえう)も無(な)いと考(かんが)へたのである。
讀者(どくしや)諸君(しよくん)、私(わたくし)は此(この)秘密(ひみつ)なる海底戰鬪艇(かいていせんとうてい)の構造(かうざう)については、最早(もはや)説明(せつめい)の筆(ふで)を止(と)めるが、今(いま)の世(よ)は愚(おろ)か、後(のち)の世(よ)にも稀(まれ)にも見出(みいだ)し難(がた)き此(この)軍艇(ぐんてい)が他日(たじつ)其(その)船渠(ドツク)を離(はな)れて世界(せかい)の海上(かいじやう)に浮(うか)んだ時(とき)には