“船渠（せんきょ）” の例文

庄内川から取り入れた水を、すぐに船渠（せんきょ）へ注ぎ入れ、まず庄内川へ押しいだし、それから海へ出すように、巧みに仕組まれてもおりました。

怪しの者 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)

旅順陥落の翌々日、船渠（せんきょ）船舶等艦隊の手に引き取ることと相成り、将校以下数名上陸いたし、私儀も上陸仕（つかまつ）り候（そろ）。

小説　不如帰　 (新字新仮名) ／ 徳冨蘆花(著)

船渠（せんきょ）を破壊し、群集が誤れる道をたどり、民衆が進歩の裁きを拒み、学生らがラミューを殺害し、ルーソーが石を投ぜられてスウィスより追われる、などは皆暴動である。

レ・ミゼラブル：07 第四部　叙情詩と叙事詩　プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌 (新字新仮名) ／ ヴィクトル・ユゴー(著)

“船渠”の意味

《名詞》

船舶の建造や修繕などを行うための建造物。ドック。
(出典:Wiktionary)

“船渠（ドック）”の解説

ドック（nl: dok、en: dock）は、船の建造、修理、係船、荷役作業などのために海岸、河岸、湖岸等を掘り込みまたは埋め立てて築造された湾入状・袋状の平面形の土木構造物である。また、同様な目的の浮体構造物である浮ドックも含まれる。船渠（せんきょ）ともいう。単にドックと言った場合は乾ドック（ドライドック）を指すことが多い。船体を水から上げることは「上架」（じょうか）と呼ばれ、その際に船体を載せる台は「船台」（せんだい）と呼ばれる。
ドッグ（＝犬）は誤記。
(出典:Wikipedia)

船	常用漢字 小２ 部首:⾈ 11画
渠	漢検準1級 部首:⽔ 12画