“首石”の読み方と例文
読み方割合
おやいし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一体がお前此の話ってものは、カチヤが首石おやいしになって持出したものなんだ。彼奴と来ちゃ全く二まわりも三まわりも己の上手だ。
かんかん虫 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
汝らは聖書に『造家者いえつくりらの棄てたる石は、これぞ隅の首石おやいしとなれる。これ主によりて成れるにて、我らの目にはくすしきなり』
武人の文化が源氏や北条氏を首石おやいしにしたのと違って、江戸に生れた平民の文化は、正真正銘、日本全国の寄り合いぜいで作ったものに相違なかった。