“ゆゑん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
所以98.9%
愉園1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのぼんやりし過ぎた事を言つたのはタゴールの賢い所以ゆゑんで、彼は日本の阿父おやぢ阿母おふくろが余り理想的で無い事をよく知つてゐるのだ。
これらの聖恩が、たゞに徳川氏をしてその家祀を全うせしめたばかりでなく、明治維新の大業をして容易に成就せしめた所以ゆゑんなのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
愉園ゆゑんはひつて蒸す様なまぶしい𤍠帯花卉の鉢植の間のたくり、二本ふたもとのライチじゆの蔭の籐椅子を占領して居る支那婦人の一団を眺めながら、珈琲カフエエを取つて案内者某君の香港ホンコン談を聞いた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)