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所以
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ゆゑん
ふりがな文庫
“
所以
(
ゆゑん
)” の例文
是天地
方円
(
はうゑん
)
の
間
(
あひだ
)
に
生育
(
そだつ
)
ゆゑに、天地の
象
(
かたち
)
をはなれざる事子の親に
似
(
に
)
るに相同じ。雪の
六出
(
りくしゆつ
)
する
所以
(
ゆゑん
)
は、
物
(
もの
)
の
員
(
かず
)
長数
(
ちやうすう
)
は
陰
(
いん
)
半数
(
はんすう
)
は
陽
(
やう
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
以為
(
おも
)
へらく、写実小説は文学独立論を意味し、文学独立論は国民的性情の
蔑視
(
べつし
)
を意味す、これ今の小説の国民に悦ばれざる
所以
(
ゆゑん
)
なりと。
国民性と文学
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
そのぼんやりし過ぎた事を言つたのはタゴールの賢い
所以
(
ゆゑん
)
で、彼は日本の
阿父
(
おやぢ
)
や
阿母
(
おふくろ
)
が余り理想的で無い事をよく知つてゐるのだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
これらの聖恩が、たゞに徳川氏をしてその家祀を全うせしめたばかりでなく、明治維新の大業をして容易に成就せしめた
所以
(
ゆゑん
)
なのである。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
で、禿はその通の病人だから、今ではあの女が
独
(
ひとり
)
で腕を
揮
(
ふる
)
つて益す盛に
遣
(
や
)
つてゐる。これ
則
(
すなは
)
ち『
美人
(
びじ
)
クリイム』の名ある
所以
(
ゆゑん
)
さ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
それは必しも万葉集の源氏物語を抜いてゐる
所以
(
ゆゑん
)
ではない。のみならず又両者の間に散文と韻文と云ふ掘割りの横はつてゐる所以でもない。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
A イヤ、あれは
本統
(
ほんとう
)
だよ
君
(
きみ
)
。ちやんと
新聞
(
しんぶん
)
に
書
(
か
)
いてあつた。それを
精密
(
せいみつ
)
に
記憶
(
きおく
)
してるのが
即
(
すなは
)
ち
俺
(
おれ
)
の
頭腦
(
づなう
)
の
明晰
(
めいせき
)
なる
所以
(
ゆゑん
)
さ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
国の進動する
所以
(
ゆゑん
)
の者、此に存す、国民若し仰ぎて中心とする英雄
微
(
なか
)
つせば、其文明は到底唯物的の魔界に陥らざるを得ず。
英雄論:明治廿三年十一月十日静岡劇塲若竹座に於て演説草稿
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
只だ政府此の道に出でず、彼等に対する
宛然
(
さながら
)
非人乞食を遇するが如くす。是れ人民をして益〻怨恨激発せしむる
所以
(
ゆゑん
)
なり。
鉱毒飛沫
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
狐疑
(
こぎ
)
して
居
(
ゐ
)
るやうな
其
(
その
)
容貌
(
ようばう
)
とは
其處
(
そこ
)
に
敢
(
あへ
)
て
憎惡
(
ぞうを
)
すべき
何物
(
なにもの
)
も
存在
(
そんざい
)
して
居
(
ゐ
)
ないにしても
到底
(
たうてい
)
彼等
(
かれら
)
の
伴侶
(
なかま
)
の
凡
(
すべ
)
てと
融和
(
ゆうわ
)
さるべき
所以
(
ゆゑん
)
のものではない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
所が、
豈
(
あに
)
何
(
いづく
)
んぞ図らんや、この堂々として赤裸々たる処が却つて敵をして矢を放たしむる的となつた
所以
(
ゆゑん
)
であつたのだ。
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
されどわれは此一家の復た我に厚きを喜ぶと共に、人の我を恕するは我を輕んずる
所以
(
ゆゑん
)
なるを思ふことを禁じ得ざりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
斯樣
(
かやう
)
にすれば
自分
(
じぶん
)
の
發明心
(
はつめいしん
)
を
養成
(
やうせい
)
し、
事物
(
じぶつ
)
に
向
(
むか
)
つて
注意力
(
ちゆういりよく
)
を
熾
(
さか
)
んにするやうになりませう。
即
(
すなは
)
ち
學生
(
がくせい
)
の
自營心
(
じえいしん
)
を
養
(
やしな
)
ひ
獨立心
(
どくりつしん
)
を
養
(
やしな
)
ふ
所以
(
ゆゑん
)
でありませう。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
いはゆる「百万人の文学」をいちばん問題とするのが新聞小説である
所以
(
ゆゑん
)
だ。そして新聞小説に登場することこそ、世の通俗作家の本懐なのである。
百万人のそして唯一人の文学
(新字旧仮名)
/
青野季吉
(著)
此
(
かく
)
の如き
旋渦
(
せんくわ
)
を生ずる
所以
(
ゆゑん
)
は
他
(
た
)
ならず。
稜立
(
かどだ
)
ちたる巌壁の間に押し込まれたる水は、潮の漲落に際して屈折せられ、瀑布の如き勢ひをなして急下す。
うづしほ
(新字旧仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
然れども俗化するは人をして正常の位地に立たしむる
所以
(
ゆゑん
)
にして、上帝に対する義務も、人間に対する義務も、
古
(
いにし
)
へ
人
(
びと
)
が爛熳たる花に
譬
(
たと
)
へたる徳義も
厭世詩家と女性
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
然れどもわれは早稻田文學と共に沒理想を説かず。烏有先生既に沒理想を一主義として辨じたれば、われは唯わが沒理想といふ語を取らざる
所以
(
ゆゑん
)
を言ふ。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
汝若しまた嫁せずといへる福音の聲をきけることあらば、またよくわがかく語る
所以
(
ゆゑん
)
をさとらむ 一三六—一三八
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
又
(
また
)
一
方
(
ぱう
)
から
云
(
い
)
へば
金
(
きん
)
の
解禁
(
かいきん
)
をなすことが
日本
(
にほん
)
の
經濟
(
けいざい
)
の
立直
(
たてなほ
)
しを
爲
(
な
)
し
將來
(
しやうらい
)
の
財界
(
ざいかい
)
の
安定
(
あんてい
)
を
招來
(
せうらい
)
する
所以
(
ゆゑん
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
それがこの評判を生じた
所以
(
ゆゑん
)
である。然し義雄自身に取つては、今やただ敷島ひとりしかゐないのである。またその他の女を思ふ餘地が存してゐないのである。
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
...
吾
(
わ
)
が
子
(
し
)
に
告
(
つ
)
ぐる
所以
(
ゆゑん
)
は
是
(
かく
)
の
若
(
ごと
)
き
而已
(
のみ
)
』と。
孔子
(
こうし
)
去
(
さ
)
つて
弟子
(
ていし
)
に
謂
(
い
)
つて
曰
(
いは
)
く、『
鳥
(
とり
)
は
吾
(
われ
)
其
(
そ
)
の
能
(
よ
)
く
飛
(
と
)
ぶを
知
(
し
)
り、
魚
(
うを
)
は
吾
(
われ
)
其
(
そ
)
の
能
(
よ
)
く
游
(
およ
)
ぐを
知
(
し
)
り、
獸
(
けもの
)
は
吾
(
われ
)
其
(
そ
)
の
能
(
よ
)
く
走
(
はし
)
るを
知
(
し
)
る。 ...
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
然しながらその死の原因となるものは、その美を飾る
所以
(
ゆゑん
)
ではない。それ程明かに分つては居なかつたけれども、富之助は内心この矛盾の爲めに煩悶したのであつた。
少年の死
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
「
杢
(
もく
)
、
辭退
(
じたい
)
すな/\、
俄
(
にはか
)
に
富
(
とみ
)
は
造
(
つく
)
らずとも、
汝
(
なんぢ
)
が
心
(
こゝろ
)
にて
可
(
よ
)
しと
思
(
おも
)
ふやうにさへいたせば
可
(
よ
)
し」と
觀
(
み
)
るところを
固
(
かた
)
く
信
(
しん
)
じて
人
(
ひと
)
を
疑
(
うたが
)
ひ
給
(
たま
)
はぬは、
君
(
きみ
)
が
賢明
(
けんめい
)
なる
所以
(
ゆゑん
)
なるべし。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
東坡の其の決して南山を望むに非ざるを知る
所以
(
ゆゑん
)
なり。今、細数落花、緩尋芳草と云へば、留意甚し、故に之を
易
(
か
)
ふと。又云ふ。荊公多く淵明の語を用ひ而かも意異なる。
放翁鑑賞:07 その七 ――放翁詩話三十章――
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
仏蘭西
(
フランス
)
風の軽快と洗錬との美を
全
(
まつた
)
く欠いた点がやがて
独逸
(
ドイツ
)
文明の世界に重きをなす
所以
(
ゆゑん
)
であらうが、自分達の様な体質や気質を持つた者には容易に
親
(
したし
)
みにくい文明である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
著者は主人公の人物を説明するに於て
頗
(
すこぶ
)
る前後矛盾の筆を用ゐたり。請ふその
所以
(
ゆゑん
)
を挙げむ。
舞姫
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
尚書
(
しやうしよ
)
に
曰
(
いは
)
く、農は国の本、本固ければ国安しとありて、和漢とも、農を重んずる
所以
(
ゆゑん
)
なり。
大菩薩峠:25 みちりやの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
さうしてそれがまた、あの案内の女が、
喋
(
しやべ
)
りつづけに喋つて居るその家の由来に就て、何の興味も持たぬらしく、ただ無愛想に
空返事
(
そらへんじ
)
を与へて居るに過ぎなかつた
所以
(
ゆゑん
)
ででもある。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
来る客の望を
愜
(
かな
)
へるのは、クリストの意志を
充
(
みた
)
す
所以
(
ゆゑん
)
であるから、拒んではならない。折角来た客に隠れて逢はないでは残酷である。こんな風に云はれて見れば、一々道理はある。
パアテル・セルギウス
(新字旧仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
人は生きてゆく
所以
(
ゆゑん
)
でもあるのだが、母も亦私も、祖母も亦他の弟達も、死ぬが死ぬまで、死ぬだらうと思ひながらも死ぬのだとは思つてゐなかつたので、いよいよ死んでしまつた時には
亡弟
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
是
(
かく
)
の如き才を
草莱
(
さうらい
)
に埋めて置かないで、下総守になり
鎮守府
(
ちんじゆふ
)
将軍になりして其父の後を
襲
(
つ
)
がせ、朝廷の為に用を為させた方が、才に任じ能を挙ぐる
所以
(
ゆゑん
)
の道である、それで或は将門を
薦
(
すゝ
)
むる者もあり
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
其樣
(
そのやう
)
に
取亂
(
とりみだ
)
して
悲嘆
(
なげ
)
かしゃるは、
正
(
たゞ
)
しう
愛
(
あい
)
さっしゃる
所以
(
ゆゑん
)
で
無
(
な
)
い。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
全國社友大會の近づく際、特にこれらの言をなす
所以
(
ゆゑん
)
である。
樹木とその葉:07 野蒜の花
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
我等が直立して歩む
所以
(
ゆゑん
)
の使命を
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
彼
若
(
も
)
し
実
(
まこと
)
に人を懼るると
為
(
せ
)
ば、彼の人を懼るる
所以
(
ゆゑん
)
と、我より彼の人を懼るる所以と
為
(
な
)
す者とは、
或
(
あるひ
)
は
稍
(
やや
)
趣
(
おもむき
)
を
異
(
こと
)
にせざらんや。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
春水の斯の如くに程朱の一端に
奔
(
はし
)
りし
所以
(
ゆゑん
)
のもの、決して怪しむに足らず、何となれば渠は選択の時代に生れたればなり。
頼襄を論ず
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
而して今にして知りぬ、古人が自家見証につきて語る所の、
毎々
(
つね/″\
)
徒
(
いたづ
)
らに人をして五里霧中に
彷徨
(
はうくわう
)
せしむるの感ある
所以
(
ゆゑん
)
を。
予が見神の実験
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
操縦することは出来なかつた、——或は我々人間に操縦されることは出来なかつた。それは彼のヨセフではない、聖霊の子供だつた
所以
(
ゆゑん
)
である。
続西方の人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其の兵器を
鳩集
(
きふしふ
)
する
所以
(
ゆゑん
)
のものは、
恰
(
あたか
)
も
上国孱士
(
じやうこくせんし
)
の茶香古器を
玩
(
もてあそ
)
ぶが如し。
東陲
(
とうすい
)
の
武夫
(
もののふ
)
皆弓槍刀銃を
嗜
(
たしな
)
まざるなし、これ地理風質の
異
(
ことな
)
るに
依
(
よ
)
るのみ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
が、妻が見て居る以上、さうすることは却つて彼女に疑惑を起させる
所以
(
ゆゑん
)
だつた。信一郎は、おづ/\と封を開いた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
筆を進めて其謬見の謬見たる
所以
(
ゆゑん
)
を精窮するは評家の義務かも知れず候へど、自明の理を
管々
(
くだくだ
)
しく申上ぐるも児戯に等しかるべく候に付、差控へ申候。
渋民村より
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
畢竟するにその
所謂
(
いはゆる
)
公明なる
所以
(
ゆゑん
)
のものは、暗黒の「影」の比較的に薄きに過ぎず、照明なる時間の比較的に長きに過ぎず、真の大知、大能、大聖に至りては
心機妙変を論ず
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
宗教家の形式、禪家の一
喝
(
かつ
)
、神祕家の沈默、すべてこれらは實行的自我を逸する、否、無にする
所以
(
ゆゑん
)
だと。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
是時淑女、萬物を見る者に照らして、わが
默
(
もだ
)
す
所以
(
ゆゑん
)
を見、汝の熱き願ひを解くべしと我にいふ 四九—五一
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
姫は君が友の色の蒼さよ、病めるにあらずやとさゝやきぬ。われはたゞさることはあらざるべしと答へしが、我心は明に友の面色土の如くなりし
所以
(
ゆゑん
)
を知りたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
A それだからいけないよ、
君
(
きみ
)
は。
何
(
なん
)
でも
相手
(
あひて
)
にさせるんだよ。
相手
(
あひて
)
にしなけりや
承知
(
しようち
)
しないと
云
(
い
)
ふんだよ。それが
政治機關
(
せいぢきくわん
)
を
改造
(
かいざう
)
する
所以
(
ゆゑん
)
なんだらうぢやないか。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
且亀田
鵬斎
(
ぼうさい
)
の如く、篁墩と
偕
(
とも
)
に金峨の門に出で、蘭軒と親善に、又蘭軒の師友たる茶山と傾蓋
故
(
ふる
)
きが如くであつた人もある。わたくしの今これに言及する
所以
(
ゆゑん
)
である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
大忠
(
だいちう
)
は
(九〇)
拂辭
(
ふつじ
)
する
所
(
ところ
)
無
(
な
)
く、
(九一)
悟言
(
ごげん
)
は
(九二)
撃排
(
げきはい
)
する
所
(
ところ
)
無
(
な
)
く、
廼
(
すなは
)
ち
後
(
のち
)
に
其
(
その
)
辯知
(
べんち
)
を
申
(
の
)
ぶ。
此
(
こ
)
れ
親近
(
しんきん
)
せられて
疑
(
うたか
)
はれず・
(九三)
之
(
これ
)
が
難
(
じ
)
を
盡
(
つ
)
くすを
知
(
う
)
る
所以
(
ゆゑん
)
也
(
なり
)
。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
場内を卓から卓へ
軽卒
(
あわたゞ
)
しく歩き廻つて
何人
(
なにびと
)
にも
愛嬌
(
あいけう
)
を
振撤
(
ふりま
)
くのを見ると其れが人気者たる
所以
(
ゆゑん
)
であらう。僕が
此
(
この
)
人と物を言ふのは今夜が初めで多分又同時に最後であらう。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
すんでの
處
(
ところ
)
。——
落
(
お
)
つこちるのでも、
身投
(
みなげ
)
でも、はつと
抱
(
だ
)
きとめる
救手
(
すくひて
)
は、
何
(
なん
)
でも
不意
(
ふい
)
に
出
(
で
)
る
方
(
はう
)
が
人氣
(
にんき
)
が
立
(
た
)
つ。すなはち
同行
(
どうかう
)
の
雪岱
(
せつたい
)
さんを、
今
(
いま
)
まで
祕
(
かく
)
しておいた
所以
(
ゆゑん
)
である。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“所以”の意味
《名詞》
所 以(ゆえん)
そうである理由。ゆえんを参照。
(出典:Wiktionary)
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
以
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“所以”で始まる語句
所以者何
所以也
所以原免
所以尭巽舜