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所以
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ゆえ
ふりがな文庫
“
所以
(
ゆえ
)” の例文
政府が人権を
蹂躙
(
じゅうりん
)
し、抑圧を
逞
(
たくま
)
しうして
憚
(
はばか
)
らざるはこれにても
明
(
あき
)
らけし。さては、平常先輩の説く処、
洵
(
まこと
)
にその
所以
(
ゆえ
)
ありけるよ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
所以
(
ゆえ
)
ある
哉
(
かな
)
、主税のその面上の雲は、河野英吉と床の間の矢車草……お妙の花を争った時から、早やその影が懸ったのであった。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
景隆
小字
(
しょうじ
)
は
九江
(
きゅうこう
)
、勲業あるにあらずして、大将軍となれる者は何ぞや。黄子澄、斉泰の
薦
(
すす
)
むるに
因
(
よ
)
るも、又別に
所以
(
ゆえ
)
有るなり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
シューベルトの優しく美しき音楽は、この小児の如き心根に
胚胎
(
はいたい
)
したのである。春の
陽
(
ひ
)
の如く、聴く者の心を和めずにおかないのも、また
所以
(
ゆえ
)
ありと言うべきである。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
「帝は万物の霊を生じ、これをして天功を
亮
(
たす
)
けしむ、
所以
(
ゆえ
)
に志趣は大にして、
神
(
しん
)
は
六合
(
りくごう
)
の中に飛ぶ」
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
されどもわれ彼の猿に、
意恨
(
うらみ
)
を受くべき
覚
(
おぼえ
)
なければ、
何故
(
なにゆえ
)
かかる事を
作
(
な
)
すにやト、更に心に落ちざりしに、今爾が言葉によりて、
他
(
かれ
)
が狼藉の
所以
(
ゆえ
)
も知りぬ。然るに
他
(
かれ
)
今日もまた、同じ処に忍びゐて。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
燕王父子、
天縦
(
てんしょう
)
の豪雄に加うるに、張玉、朱能、丘福等の勇烈を
以
(
もっ
)
てす。北軍の
克
(
か
)
ち、南軍の
潰
(
つい
)
ゆる、まことに
所以
(
ゆえ
)
ある也。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
所以
(
ゆえ
)
に
古
(
いにしえ
)
の君子
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“所以”の意味
《名詞》
所 以(ゆえん)
そうである理由。ゆえんを参照。
(出典:Wiktionary)
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
以
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“所以”で始まる語句
所以者何
所以也
所以原免
所以尭巽舜