やう)” の例文
是天地方円はうゑんあひだ生育そだつゆゑに、天地のかたちをはなれざる事子の親にるに相同じ。雪の六出りくしゆつする所以ゆゑんは、ものかず長数ちやうすういん半数はんすうやう也。
うけたまはり候へば此廓このさとの火宅を今日しも御放おはなれ候てすゞしき方へ御根引おねびきはな珍敷めづらしき新枕にひまくら御羨敷おうらやましきは物かはことに殿にはそもじ樣はつち陰陽いんやうを起しやうやうにして一しやうやしなふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まづ一やう来復らいふくして、明治三十一年一ぐわつじつの事で、下谷広小路したやひろこうぢとほる人の装束なりは、フロツクコートに黒の山高帽子やまたかばうしいただき、玉柄ぎよくえのステツキをたづさへ、仏蘭西製ふらんすせいくつ
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
山陽の歿後京都の頼氏には、三十六歳の里恵、十歳のふく、八歳のじゆん、三歳のやうが遺つてゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
やうめん百万分ひやくまんぶんの一の大きさの鏡をつくると 丁度ちやうど半哩へいほどの鏡がいることになります
人のからだ男はやうなるゆゑ九出きうしゆつし(●頭●両耳●鼻●両手●両足●男根)女は十しゆつす。(男根なく両乳あり)九ははんやう十は長のいん也。
頼氏では此年山陽のぢよやうが十六歳で早世した。跡にはふくじゆんとの二子が遺つたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
聞時はしきりににくく思はれ他人ひとの事にても何分なにぶんすて置れぬ性質せいしつなり是犬はやうにして正直なるけものゆゑねこたぬき其外そのほか魔性ましやう陰獸いんじうを見る時は忽地たちまち噛殺かみころすが如しおのれせいはんして陰惡いんあくたくむものは陽正やうせいの者是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
陰中いんちゆうやうつゝみ、陽中やうちゆういんいだくは天地定理中ぢやうりちゆう定格ぢやうかく也。老子経らうしきやう第四十二しやういはく万物ばんぶつ陰而いんをおびてやうをいだく沖気以ちゆうきもつてくわをなすといへり。
毎年一丈以上の雪中に冬をなせども寒気かんきは江戸にさまでかはる㕝なしと、江戸に寒中せし人いへり。五雑組ござつそにいへる霜はつゆのむすぶ所にしていんなり、雪は雲のなす所にしてやうなりとはむべなり。