『小さな庭』
暗い雨のふきつのる、あれはてた庭であつた。わたしは妻が死んだのを知つておどろき泣いてゐた。泣きさけぶ声で目がさめると、妻はかたはらにねむつてゐた。 ……その夢から十日あまりして、ほんとに妻は死んでしまつた。庭にふりつのるまつくらの雨がいまは …
著者 | 原民喜 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
初出 | 「三田文学」三田文学会、1946(昭和21)年6月号 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約5分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約9分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
陽