“不斷衣”の読み方と例文
読み方割合
ふだんぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不斷衣ふだんぎあはせと袷羽織とめりやすのシヤツとがある外には、樺太の夏に向きかかつた時拵らへた銘仙の單衣ひとへつゐの銘仙の袷羽織を着てゐるばかりだ。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
卯平うへいはむつゝりとしてそれをけた。平生へいぜいきつけたうちなので勘次かんじきま惡相わるさうすわつた。おしな不斷衣ふだんぎまゝ襷掛たすきがけ大儀相たいぎさう體躯からだうごかして勘次かんじそばへはすわらなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)