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『過渡人』
ふりがな文庫
『
過渡人
(
かとにん
)
』
三月の末に矢島さんは次のようなことを日記に書いた。——固より矢島さんは日記なんかつけはしない、これはただ比喩的に云うのである。 俺はこの頃妙な気持ちを覚ゆる。何だか新らしい素敵なことが起りそうな気がする。それはただ俺の内生活に於てでもない、 …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「帝國文學 第二十二卷第四號」1916(大正5)年4月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約41分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
行
(
ある
)
荒廃
(
デザーテッド
)
女
(
あま
)
微妙
(
デリケート
)
縁
(
へり
)
後
(
うしろ
)
俺
(
わし
)
私
(
わたくし
)
淡
(
あわ
)
明瞭
(
はっきり
)
新鮮
(
フレッシュ
)
戯言
(
じょうだん
)
床
(
ゆか
)
日々
(
にちにち
)
気障
(
きざ
)
微睡
(
まどろ
)
現
(
うつつ
)
生命
(
いのち
)
生活
(
くらし
)
卑
(
いや
)
苦々
(
にがにが
)
先刻
(
さっき
)
他
(
ほか
)
触
(
さわ
)
鳩尾
(
みぞおち
)