平常服ふだんぎ)” の例文
男女、事々しく裝つたのもあれば、平常服ふだんぎに白手拭の頬冠ほゝかむりをしたのもある。十歳位の子供から、醉の紛れの腰の曲つたお婆さんに至るまで、夜の更け手足の疲れるも知らで踊る。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
笛も三人ばかり加はつた。踊の輪は長く/\街路みちなりに楕円形になつて、その人数は二百人近くもあらう。男女、事々しく装つたのもあれば、平常服ふだんぎに白手拭の頬冠ほほかむりをしたのもある。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)