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平常衣
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ふだんぎ
ふりがな文庫
“
平常衣
(
ふだんぎ
)” の例文
『そら、こんな風では行きはしませんよ。
平常衣
(
ふだんぎ
)
のまゝで行きますよ、私、見たいわ』
死線を越えて:01 死線を越えて
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
着古しの
平常衣
(
ふだんぎ
)
一つ、何の
焼
(
たき
)
かけの
霊香
(
れいきょう
)
薫ずべきか、泣き寄りの
親身
(
しんみ
)
に一人の
弟
(
おとと
)
は、有っても無きに
劣
(
おと
)
る
賭博
(
ばくち
)
好き酒好き、
落魄
(
おちぶれ
)
て相談相手になるべきならねば頼むは親切な
雇婆
(
やといばば
)
計
(
ばか
)
り
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
洗ひ白らけた
平常衣
(
ふだんぎ
)
の浴衣に毛繻子の帶をお髪さん結びに結んで、肩から下は赤い物一つ止めずげそりと物淋しいのに、いつもの通り赤い手絡を掛けた丸髷の艶々しく大きいのが格段に目につく。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
成程
(
なるほど
)
左様
(
さう
)
言はれて見ると、其人の
平常衣
(
ふだんぎ
)
らしい。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
白粉でよごれた
平常衣
(
ふだんぎ
)
の襟をくつろげて今化粧を終つたらしい首を突出してゐる妖艶な姿に見とれる間も無く、「お待遠樣」とろく/\三藏の顏は見ず嗄れたやうな聲で挨拶し乍らついと擦れ違つた。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
常
常用漢字
小5
部首:⼱
11画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“平常”で始まる語句
平常
平常着
平常服
平常帯
平常底
平常心
平常穿
平常著
平常通
平常遣