気質カタギ)” の例文
旧字:氣質
昔の粋人・通人気質カタギに根ざして居り、又さういふ質であつたからこそ、通人生活に這入り易かつたのでもあつた。
戞々たり 車上の優人 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
うき世の道徳や、世間の制裁などを無視する様な態度を、心ゆかしにしてゐた。どだい、隠者階級の人生観は、伝統的に異風なものに出来てゐる上に、かてゝ加へて、此気質カタギが行き亘つてゐた。