“気立”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣立
読み方割合
きだて72.2%
きだ16.7%
けたたまし5.6%
けだ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかしむかし大昔おおむかしいまから二千ねんまえのこと、一人ひとり金持かねもちがあって、うつくしい、気立きだてい、おかみさんをってました。
弓馬きゅうばみちれる、武張ぶばったひとではございましたが、八十人力にんりきなどというのはうそでございます。気立きだても存外ぞんがいさしかったひとで……。
合ふさるさの気立けたたましく、肩相摩けんあひましてはきずつき、轂相撃こくあひうちては砕けぬべきをも覚えざるは、心々こころごころに今をかぎりあわて騒ぐ事ありて、不狂人も狂せるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼女はほう気立けだった髪をかぶって、神前に祈りをあげると、神にかれているような目をして灯の揺らぎ方を見詰めていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)