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陸地
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くがち
ふりがな文庫
“
陸地
(
くがち
)” の例文
この島をはずしたら、この先、またいつ
陸地
(
くがち
)
にめぐりあうあてもないことだから、なにはどうでも、思いきって島にあがるほうがいいと思うのだが
藤九郎の島
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
相剋
(
そうこく
)
し、内争し、相疑えば、かならず曹操に乗ぜられん。——またこのたびの
出師
(
すいし
)
にその戦端を
陸地
(
くがち
)
から選ぶは不利。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二つの浮き岩は唸りながら、互いに相手を憎むかのように、力任せに
衝突
(
ぶつか
)
り合っていた。飛び散る
泡沫
(
しぶき
)
は霧を作り、その霧の
面
(
おもて
)
へ虹が立ち、その虹の端の一方は、
陸地
(
くがち
)
の
断崖
(
がけ
)
に懸かっていた。
加利福尼亜の宝島:(お伽冒険談)
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
飛出
(
とびいだ
)
しける故主は何事なるやと
狼狽
(
うろたへ
)
ながら後より
追馳
(
おひかけ
)
行しに其
疾
(
はや
)
き事
飛
(
とぶ
)
が如く
勿々
(
なか/\
)
追着
(
おひつく
)
事能はず待ね/\と
呼止
(
よびとむ
)
れど靱負は一向
耳
(
みゝ
)
にも入ず足に任せて
馳行
(
はせゆき
)
しが
頓
(
やが
)
て
海邊
(
うみべ
)
に到り
波
(
なみ
)
の上を
馳行
(
はせゆく
)
事
陸地
(
くがち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いまもってみなの
亡骸
(
なきがら
)
を雑倉にとりおさめてあるが、この
期
(
ご
)
になっても
陸地
(
くがち
)
に辿り着かぬのは、ああいうものを船に置いてあるので、その穢れで祟りを受けているのではあるまいか。
重吉漂流紀聞
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
さて、おぬしたちはみな成仏したことだから、わしの言うことを、
仏
(
ほとけ
)
の心でおだやかに聞いてくれるだろう。おぬしたちの亡骸のことだが、こうしていてもいつ
陸地
(
くがち
)
へ着くという当てもない。
重吉漂流紀聞
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
二ヵ月ぶりに
陸地
(
くがち
)
の形らしいものを見たので、みな舷へ出て
藤九郎の島
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
“陸地(
陸
)”の解説
陸(りく)とは、地球の表面のうち海水に覆われていない部分を指す。陸地(りくち)ともいう。対義語は海。
(出典:Wikipedia)
陸
常用漢字
小4
部首:⾩
11画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“陸地”で始まる語句
陸地測量部
陸地測量隊