“くがじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
陸路63.6%
陸地36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「高野へ向うのに、水路はとれぬ。それにまた、川筋には川関もあるはず。ひとまず、舟はどこかへつないで、夜半を待ち、陸路くがじへ上がって忍んで行こう。それしか、策はあるまいが」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、殿軍しんがりします。対岸の部落でお待ちください。それがしは陸路くがじをまわります」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大空くまなく晴れ都の空は煤煙ばいえんたなびき、沖には真帆まほ片帆かたほ白く、房総の陸地くがじあざやかに見ゆ、す日影、そよぐ潮風、げに春ゆきて夏来たりぬ、楽しかるべき夏来たりぬ
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
陸地くがじを辿って行くことにしよう
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)