には)” の例文
激雷のにはかに震ふが如く、諸天群がり落ちて、火焔たちまち起りて、一指を投ずるの暇に於て、この終古依然たる天地は
頑執妄排の弊 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
階を登れば老侠客莞爾くわんじとして我を迎へ、相見て未だ一語をはさゞるに、満堂一種の清気てり。相見ざる事七年、相見る時ににはかに口を開き難し、斯般このはんの趣味、人に語り易からず。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)